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3 交差する現実

警備隊での作業はつらいように感じてきた俺だが、どうしようかと思う。倒してもきりがないように感じる。いつになったら解決するのかと思っているのは俺だけだろうか。

 

 ――警備隊前橋本部。

 

 現実に戻されたようにエントランスを抜けると、エレベーターがある。そこからいつもの階へと登っていく。だるい毎日を過ごす自分がいる。しょうがないことなんだけど。

 階段を登りきり、自分の所属部署へと向かうと、何か会議をしていた。そんなところで来たので、

「ちょうどいいところに来てくれた。すぐにここに座ってくれ」

 部長が言うと、俺は指をさした場所へと座る。そして、この会議の内容を把握する。

 どんな話をしているかと言うと、この世界に大きな穴と言うよりも異次元空間が存在したのだという。それが何なのかを調査して来いということなのだ。それが、青少年警備隊を仕事らしい。俺には出来そうもないと思っているが、上の命令ならしょうがないと思い、やるだけだ。俺は従うだけの人間だと思っている。これが任務だ。

 そして、話は続く。

「最近になり、タイムトラベルみたいな次元へとつながりそうなものができた。あまり言いたくはないのだが、まだこの時代ではタイムマシンを作る技術がない。だから、それが利用できれば、今後の警備隊の武器として使うことができる」

 警備隊の目的と言うのは、それを利用して、技術を発達させてクローンに対抗するのだろう。あまりにもせこいようにも感じるが、日本政府が悪いのだからしょうがない。

 俺は警備隊が日本と対抗するために作られたようにも感じている。

「そういえば、このタイムトラベルを使うことによって、世界がどのようになるのかを確認することができる。つまり、危機を防ぐことができるかもしれないということだ。だから、その下見に、青少年警備隊の君たちに行ってもらいたいのだ」

「俺たちですか? そんな無茶なことを言わないで下さいよ。まだまだ、未熟な五人ですよ」

「それがいいんだ。練習にもなる。それに若いから修復を行うときにどうにかなるんだ」

 俺は何を言っているのだか、理解ができなかった。俺たちにはまだ早いような気がしたのは確かであった。部長はやる気満々なのであった。

 巻き込まれた俺たちはどうすればいいのか、どうするのか理解できないままでいた。

「それでは、お前たちにはこのゲートをくくりぬけてもらい、そこから通信機を使って、どのようになっているのかを確認してくるんだ。いいか?」

「わかりました。それでは、五人で行ってまいります」

「そうだ。そのいきだぞ」

 俺以外の四人は何も話さずにドアを開け、廊下へと出て行ってしまった。そして、いつの間にか会議は終わりを告げていたのだ。

 どうしようもできない俺は四人に協力を得ることにした。

「なんか、あんなことになっちゃってごめんな。俺が了解しなければ泣かなかったことなのに」

「しょうがないだろ。なっちゃったことはさぁ」

「そうだよ。私たちは無言でいたんだから、何もいえないからさ」

 美優がとてもいいことを言ったので、びっくりした。あり得ないと。

「それに、私もしょうがないと思うわ。青少年警備隊の意地を見せる時なのですわ」

 相変わらずの真理亜を置いておいて、俺らは何もわからないタイムトラベル空間を調べることになった。すべてが謎なので、無事で帰ってこれるかもわからない。

「それじゃあ、行くか。あの空間に」

 俺ら五人は前橋本部かえあタイムジェットに乗って、タイムトラベル空間まで飛ばしていくのであった。


 

 その頃、俺、飯島和孝は華音と水奈に手を焼いていた。怒らせてしまった分を物で解決しろと言うことなのだが、どうすればいいのか俺にはわからない。

 そして、俺ら三人はとあるショッピングモールへと電車を乗り継いでやってきていた。

「それじゃあ、私は何かを買ってもらうことにするわ。水奈も決めておいた方がいいわよ」

「そうね。早く買って、ほかの所を見たいものね」

 華音と水奈は買ってもらうためを決めることで頭がいっぱいみたいだ。俺はお金が足りるかと言うことで頭がいっぱいなのだか……。

 そんなことはお構いなしな二人であった。

 華音の方は何かを買ってもらうのを決めたようで、腕をつかまれ、店内へと連れ込まれる。

「私はこの服がいいかな」

 華音がとった服はデザイン的にはワンピースと言う感じで、清楚な雰囲気が感じられそうなものであった。そして、俺の腕を持っていることに気がつき、顔を真っ赤に染めていたのだ。周りからは、付き合ってるんじゃないみたいな雰囲気がただよっていた。

 華音が買うと支持してきた服は五千円以上する品物であった。俺のお小遣いで帰るが不安になってくるものであった。どうするかを考えることにした。

 

 一方で水奈はまだ探している途中であった。

「どうしようかな。服にしようか、ものにしようか」

 私はまだどれがいいのかはっきり決めていない状態である。どうすればいいのか自分でもわからない状態なのだ。

 ――お兄ちゃんに買ってもらうからと言って、高いものを要求するのも礼儀がなってないし。どうすればいいの。

 一人で頭を抱えて考えている姿をみて、周りはなやんでいるんだなっていうのが感じ取れたみたいだった。

 私的にはかわいい服をもらって、お兄ちゃんと一緒にお出かけでもできたらいいなと思っているのだけど、それも兄と妹の関係になっている今、どう思うか。本当は違うのだからいいのかもしれないし。どうすればいいんだろう。

 悩むだけで何も決まらない水奈であった。

 お久しぶりになる作品です。更新がなかなかできなくって、すいませんでした。忙しいだけでなく、「無関心な恋愛ライフ」の加筆・修正で忙しかったものですから。まだ、更新は未定ですので、ご注意ください。

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