うた うた おはなし うた うた うた
うけとりかた ちがえば いみ いろいろ
むかし むかし
それはそれは きれいなくにが ありました
きたないものなど なにもない
きれいなくにが ありました
みにくいいきものは くびかれます
きたないものは おそうじされます
いびつなものは ただされます
みんなきれい きれい きれい
あるとき ひとりのおとこのこと ひとりのおんなのこがであいました
ふたりのおもいはつうじてます しかしつながることはできません
ふたりはてをとりあって たびにでました
とおいとおい ひとのいない やすらかなとちで
ふたりは こどもを もちました
あるとき ひとくみのおとことおんなが きれいなくににきました
かれらはきれいでした でもきたなかったので くににははいれませんでした
ふたりはしあわせそうにさりました
きれいなものは ほんとうに きれいなのですか
きたないものは ほんとうに きたないのですか
みにくいものは ほんとうに みにくいのですか
いびつなものは ほんとうに いびつなのですか
しろは きれいないろ そまるいろ とりのぞくいろ
くろは きたないいろ かくすいろ あつまりのいろ
きれいで きたない みにくくて うつくしい いびつで ただしい
ついがあるから みえてくる つがうから うまれてくる
みんなちがうから みんないる
ひとつはひとつ みんなのひとつ
みんなはひとつ ひとつのあつまり
かなしいね かなしいね
かなしいね かなしいね
やさしいね やさしいね
やさしいね やさしいね
うれしいね うれしいね
うれしいね うれしいね
うまれて はじけた ぽわりとひかった
いろんないろ いろんないろ
きれい こころからのことば
ひとつのいろ ひとつだけ
きれい つくられたことば
はりねずみ はりをとられた ねずみになった
はりねずみ はりだらけ はりねずみ
ささる はり いたみ あたたかさ
ささらない なくなったはり あつさ
きずつけあって いきるのと
きずつけあえずに いかされるのと
どっちがいいのかな どっちがいいのかな
へいたんなだけのみちを あるけない
きふくがあるから あるける
しぜんは みずからしかり あるがままに あるがままに
あるがままに いきたいな いきたいよ
いたいよ いたいよ
いたいよ いたいよ
とらないで とらないで
のぞかないで のぞかないで
しろにいろはない くろにいろはない
いろをけさないで いろをまとめないで
ぼくらはいろ いろ いろ
ひとつで ひとつの いろ
むかし むかしの ことです
むかし のこと です
なくなっちゃった なくなっちゃった
なくしちゃった なくしっちゃった
つぎはなくさないで
終わり
ふんだんに いれるは せちがらさ
わたしは ゆっくりと いきていたいのです