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40 イデェネルの状態

ようやく整理出来ました。

今回はちょっと長いです。


思いついたらスマホで書いてパソコンで校正していましたが……投稿前に再度読み直すと私自身『うんっ?』とか『あれっ?』って箇所が多くて困りました。


今後もこの方法で制作していきますので、こう言ったコトが起こると思います。

ごめんなさい。

今回も読みに来ていただき、本当にありがとうございます。


●この物語に出てくる魔法や職業に付いているルビや漢字表記は独自解釈の箇所があり、一般的なファンタジーのもの(小説やゲームなど)と異なる場合があります。

●誤字脱字はチェックしているつもりですが、多々漏れる事があります。

ご指摘下されば、どうしてもその漢字や文章を使いたい場合以外は、出来る限り反映させて頂きます。

 トマが蘇生(リザレクション)の魔法を使ってから随分と時間が経った頃、イデェネルの胸が僅かに上下に動きだした。

 それは、イデェネルが息をしているコトを意味した。


「動いたよ、トマ! 成功してたんだね!」

 アークシュリラが、上擦った声で言った。


「よかった」

 トマは、安堵の表情を浮かべて返事を返した。


 イデェネルは、ゆっくりと少しずつ目を開く。

「まぶ、し……」

 太陽が遮るモノも無く真っ正面から照らしているのを見て、イデェネルがそう言った。


「イデェネル! 助かったんだね」

 アークシュリラは、横たわっているイデェネルに抱き着いてそう言った。


「アークシュリラ! ナニをする!」

「ボクを覚えていたの?」

「覚えるも……」

 イデェネルは、自分の記憶を辿ってみた。

 アークシュリラはイデェネルに抱きつくのをやめて、イデェネルがナニか語るのを待った。


「そうか。ヤツから助けてくれたのだな」

「ヤツ? 助ける?」

「違うのか? 大きなムカデから」

「違うよ。トマが蘇生(リザレクション)の魔法を使ったんだよ」


蘇生(リザレクション)? トマってそんな高レベルの魔法使いだったのか」

 イデェネルは、トマを見ながらそう言った。


「違うよ。私は蘇生(リザレクション)なんて唱えられないから、スクロールを使ったんだよ」

「スクロール? 私はそんな大金を持っていないし、お前たちに渡せるモノもないぞ」

「いらないよ。私たちはトモダチだからね」

「そうか、トモダチか……」

 イデェネルは恥ずかしそうに、ぽつりとつぶやいた。


「あと回復(ヒール)も掛けて置いたから、もう少ししたら歩けると思うよ」

「ナニからナニまで済まない。それで私はどのくらい死んでいたのか判るか」

「正確には判んないけど、イデェネルが言っていた通りに昨日の昼頃に出発したのなら、一日だね。ボクたちは翌日の朝に街を出たからね」

「そうか、ありがとうな」


 少ししてイデェネルが起ち上がって屈伸などをしたり、持ち物が無くなったりしていないかを調べだした。

 特に無くなって居るモノやおかしな点が無かったので、三人はそれぞれの目的地に向かって歩き始めるコトにした。

 イデェネルの進む方向とトマやアークシュリラが進む方向が同じだったので、途中まで三人で行くことになった。


「ところで、イデェネルは大きなムカデって言ってたけど、急に襲われたの?」

「あぁ、そうだ。青みがかったヤツだ」

「トマ。そう言った魔物を知っている?」

「大きなムカデならセンチピードかミルパーツだけど……センチピードに青い個体はいないハズだから、アズールミルパーツかもね」

「アズールミルパーツ? そいつは、まだ、近くにいるの?」

「私が随分と攻撃をしたから、もう居ないだろうな」


 アズールミルパーツは巨大なムカデの魔物であり、その体を覆う外骨格はキレイな濃い青色――どちらかというと紺碧に近い色合いである。


 イデェネルの話では一人でそのアズールミルパーツと戦って、両者相打ちをした様な感じだが、あいにくその魔物の死骸が周辺にない。

 確かに、青みがかった体液らしきモノは有ったけど……なので、トマとアークシュリラの二人は、この話は話半分と考えた。

 そしてイデェネルに感づかれない様に気を付けながら、アズールミルパーツがイツ現れても対応出来る体勢を取った。


 少し進むと道が二又に分かれている。


「私の村はフヴァスと言って、この先、三日程度の距離にある。二人が良ければ、お礼をしたいから寄って欲しいが無理か?」

 イデェネルが道の一方に腕を上げて、そう言った。


「残念だけどボクたちも次の目的地があるから、今回は遠慮するよ。近くに来たら寄らせてもらうよ」

「約束だぞ」

「うん、約束だね」


 トマとアークシュリラの二人は、イデェネルと別々の道を進みだした。


 今回イデェネルの誘いをアークシュリラが断ったのは、随分と前から高い崖が見えていたからであった。

 イデェネルの村も気になったが、アークシュリラには崖の方――水が噴き出している所へ行く方の比重が大きかった。

 トマも別にイデェネルの村へ行っても良かった程度で、どうしても行きたいと云う感情はなかったので、あえて意見を言わなかった。


 崖に近付くために、トマとアークシュリラの二人は道から逸れて草原に入った。


「やっぱり崖の下に来られたね」

「アークシュリラ。じゃ、あの水が噴き出している所へ行こうか」

「そうだね。上から見るより、下から見た方がきっと迫力があるよね」


 目的地が出来た二人は、意気揚々と歩きだした。


 崖の下でも草原なので出没する生き物はウルフやマダーフオンなど、崖の上と大差はなかった。

 しかし、イデェネルを倒したアズールミルパーツがどこかにいるはずと思い、二人はいつもより慎重に移動をしている。

 そのために、移動する速度は若干だが遅くなっている。


 陽も随分と傾いて来たので、二人は適当な場所を探して野宿をするコトにした。


 イデェネルと別れてから結構な時間をかけて崖沿いを歩いて来た二人だが、遠くでバッファローとかライノセラスなど大型の魔物の群れが走ったり草を食んでいたりしているのは確かに見えたが、崖に近付くにつれてウルフやマダーフオンなどの小型の魔物すらも見つける割合が減って来ている。

 それは、大型の生き物たち……イヤ、魔物たちが崖に近付いてはいけない結界とか決まりでもあるみたいだった。


 本当にイデェネルは、アズールミルパーツに襲われたのだろうか?

 それともあの場所は、アズールミルパーツたちが来ても良い場所だったのか?

 二人はそんな違和感を抱えながら進んでいた。


 たき火で焼きだした肉が焼けたので、トマとアークシュリラの二人は食事を始めることにした。

 陽は地平線に隠れて、辺りは既に薄暮になっていた。


「アズールミルパーツってどんな魔物なの?」

 肉を頬張りながらアークシュリラが言った。

「本によると水辺に生息する魔物で、水の魔法を使うらしいよ」


 アズールミルパーツは口に鋭くて力強い大腮(アゴ)を持ち、人間が着る金属の鎧程度なら簡単に咬み千切ることができる。

 陸地でも狩りをするが躰の色の通り水辺を非常に好み、川や池などに潜って魚介類を捕食する方が多い。


 大腮(アゴ)で直接的に獲物を捉える以外に、ムカデなので尾の最先端には毒をだす針を二本備えている。

 その毒は、相手を昏睡状態にするモノであって、針を相手に直に刺すことで注入するが飛ばすことも可能であった。


 例えば水中で獲物に遭遇したら先ず刺して置いて、毒は相手が逃げ切れない程度の時間で効き出すので、動けなくなってから捕食を始める。

 他のミルパーツやセンチピードと違って、アズールミルパーツは陸地で遭遇しても水中へ誘う行動も行うために、中堅でも簡単に討伐できる魔物では無かった。


「ミルパーツだから、硬い外骨格に覆われているんだよね」

「水の中を泳ぐから、ミルパーツほど硬くないと書いてあったと思うけど……」


 アズールミルパーツの外骨格は、とても固いが水中を泳ぐので非常に軽い。

 そのために、防具の材料や家の外壁とかの素材としても重宝される。

 固い外骨格に覆われて居るので陸上で遭遇しても、レベルが低い冒険者だと剣が通らずにダメージを与える事ができない。


「それなら、イデェネルはナゼやられたんだろうね」

「急に襲われたって言ってたから、不意を突かれたとか」

 トマは、イデェネルが弱かったからとはさすがに言えなかった。

 それは、アークシュリラがイデェネルを評価しているのを感じたからであった。


「なるほど、河から急に飛び出して来たからかぁ」


 トマはアークシュリラがそう言ったけど、貴女なら背後から急に来ても平気だよと考えていたので少し動揺してしまって慌てて返事を返した。

「そ、そうだよ。きっと」

「で、話は変わるけど、イデェネルにかけた魔法で発生した闇が、トマに吸収された様に見えたけど、体は大丈夫なの?」


 トマはアークシュリラの言葉に再び驚いた。

 それは自分でも不思議に思っていたコトを、魔法の初心者であるアークシュリラに指摘されたからであった。


 術者のレベル以上の魔法――今回の場合、蘇生(リザレクション)によって発生した闇は、通常なら霧散して術者のトマが吸収するコトはない。

 術者が吸収したと言うことは、その魔法を再び使用出来るコトを意味した。


 トマ自身は、自分がそんなに高いレベルの魔法が使える様になったとは感じていない。

 旅に出る前から一般的な魔法は使えたとはいえ、そんな高いレベルの魔法は使えなかったからである。

 それが旅をしている――ただ歩いていただけで、レベルが上がるとはさすがに信じられずにいた。


「体は大丈夫だよ。アークシュリラには教えるね。私、蘇生(リザレクション)を覚えられたみたいなんだよ」

「それってスゴいことナンでしょう。おめでとう」

「ありがとう。それと蘇生(リザレクション)を使っても、私の魔力が減った感じは全くしなかったんだ」

「そうなんだ。トマ自身も良く分かってない感じだね」

「そうなんだよ。全く判んないんだよ」

「それなら、その杖のお陰かもね」


 トマは肉を咥えながら傍に置いてある杖を眺めた。

 そうか、私自身がレベルアップしたのではなくて、杖の性能なのかとトマは一人納得をした。

●最後まで読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字はチェックしているつもりですが、多々漏れる事があります。

ご指摘下されば、どうしてもその漢字や文章を使いたい場合以外は、出来る限り反映させて頂きます。

●今回は、イデェネルがトマの魔法で蘇生するお話です。

蘇生出来ずに、レベル上げの旅をする話はボツにしました。

だった、トマとアークシュリラの二人の旅の目的はいろんな景色を見ることなので……


イデェネルが蘇生出来なくても崖から水が噴き出している処には行きますが、山に登るコトが出来なさそうなので……


この様にしたことにより最初の構想と随分と変わってしまたので、次回の公開はイツって言えません。

すみません。

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