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夢きろく  作者: 飽日 々
1/5

日付不明。



 朝、珍しくもない寝坊をした。

 いつもなら走ればどうにか乗れるバスを逃す程の寝坊は久々だ。もう到底間に合わないからバスに乗るのは諦めて、走って来た道をUターン。


 バス停から家まで歩きながら、もうすぐ家に着くと言うところ。脇道が丁度、とうもろこし畑に差し掛かった。とうもろこし畑は一面美しい黄金色で、鮮烈に目を焼いた。

田舎という訳でもない知らない道。日本中探せばどこかにありそう。


 後ろから爆音が轟いて、私を横切るバイク。狭い道なのに異様にこちらへよってきた、白バイク。乗っている白ヘルメットの男性にカバンをひったくられそうになって、無理矢理よけた。

 逆上した男が、手に二本のナイフを持って追いかけてくる。

追いかけられた。急いで逃げながら家に向かったけど、家を知られるわけにはいかないと思って通りすぎる。


 通行人も録にいない中で、なぜか寂れた公文の看板。そう言えば小学5年生くらいの頃、3ヶ月ほど通っていた。私はあの場所が嫌いだったのに、記憶にはいつまでも残るのね。


 看板から見たら、通路挟んで畑の辺り。


 どうして夢の中だと、私はスマホのパスワードを忘れるんだろう。

焦る気持ちが大きくて、命綱なのにスマホのことを嫌いになった。

iPhoneはパスワードを数回間違えた程度で、持ち主の私を締め出すから、イヤ。

 本当に通報するようなことなのか?そんな躊躇いがありながらも、とにかく110番を押す。初めて打つ番号に、心臓がバクバクした。


 警察が到着するのがとても遅くて、私はなんども男と揉み合った。下敷きにされながらナイフの柄を叩くようにして避けるを繰り返し、ようやく警察が到着した。


 物騒な夢は珍しくない。小さい頃熱心に通っていた武道教室が、私にそういう夢を見せるんだろうか。



 ありがたいことに、今のところ殺された事は無い。いつもどうにかこうにか逃げおうせて生き残る。夢の中で知り合いがみんな殺されても、私はどうにか生き残ってる。


 夢見て起きる度、鍛えなきゃなって思うけど、昼頃にはそんなこと忘れてアイスを齧ってる。無力だ。





 起きて、検索してみたけど、実物のとうもろこし畑は意外にも、夢の中で補正された物より美しかった。


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