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輪廻は回帰する  作者: COMKOFK
3/3

マーメイド3

どうやらマーメイドは簡単な魔法が使えるらしい

頭にガンガンと響く甲高すぎる雑音がどんどん聞き取りやすくなってくる


「あの……っ……た、助けてくれたのは、礼を言うわ!」

素直じゃない(ニッコリ)

「も、もっと、助けさせてあげるわ!!!」

こっこの………貴重種じゃなければ……

「なんですってぇ!なんで私がアンタを助けなきゃいけないのよ!」

と復活したリズがキレた


いやまあ、キレるよね

「うるさいわよ!アンタに言ってないわ!!」

私なのか(巻き込まれる予感……)

「ちょっとマユラ!アンタが魚モドキを助けるから、つけあがるんじゃない!コイツ売り払って僧院に帰るわよ!」

「たっ助けたんだから、最後まで面倒見なさいよね!!」

2人にぎゃーぎゃーとわめかれ、頭痛がしてきた。まあ、ここは人道的にいきたいところ


「それで、助けるってなにをしてほしいの?」

リズをとりあえず話を聞いてみようとなだめ、会話を再開する

「人を探してるの!」


人間と見れば隠れ住むマーメイドには珍しい

「人って?」

「この森を越えた山の中腹に住んでるはずなの」

ピッと指さす方向をチラリと見てマーメイドに話の続きをうながす

マーメイドは人間のデマによる乱獲で人間には近づかない、それが人を探してるというのは生命の危険をおかしても会いたい意志があるということ


復讐か………愛……まさかね、そこまで強烈な感情を抱く程の接触とかあるんだろうか?


「そこまで連れてくのね?でその人とはどんな関係なの?」

聞いた途端に顔を真っ赤にして目をそらす

この反応は………大きさは小さいながらも、人の容姿としては可愛らしい顔がさらに可愛くなる

「そっそんなことっ!あっあなたには関係ないわ!」

「助けて欲しいならちゃんと説明しなさいよ!この魚類!」

「なんですってぇ!?筋肉バカの癖に!」

なぜそこまで見抜いた(汗)


「いちいちケンカしないで話が進まないから」

と割って入ると

2人そろって「だってコイツが腹が立つ!」とお互い指さす。この2人、案外内面似てそうである


「まあいいわ」とマーメイドの指さした方向へ向かうことにする

「ちょっとマユラ!あんたは他にすることがあるんじゃない!?なんでこんな魚のいうこと聞くのよ!」

かみついてくるリズに向かって言い放つ

「だから、宝物を持ってる商人がどこにいったか分からないのに先を急ぐ必要もないでしょ」

行先に大した違いはないのである

行商人は廻る街を順番に決めているわけではないのだから、胸先三寸である

マップとウワサを頼りに行先を変えるのは当たり前のことなのだ

読んでくださってありがとうございます

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