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コーディネートされる

TS(性転換)要素で避けては通れない問題の話。ちと刺激が強いです。



 ギリギリの戦いから翌日の夜、ログインしたベネットが活動拠点の超巨大船型コロニー『ワールドシップ』に降り立った。

 多くのプレイヤーが色々な世界で本格的に活動を始めて様々なコスチュームや装備を手に入れたことで、既にコロニー内は混沌とした空間になっていた。


 ログインしてすぐ、ベネットはアンダーリムの赤い眼鏡をしていないことに気付いた。


「そういえば、投げ捨てたままだったな」



 行くべき場所が決まったベネットは早速商業エリアへ移動し、アクセサリーショップへ入った。中には多くの女性アバターのプレイヤーがショッピングを楽しんでおり、棚に設置されたアクセサリーに手を触れてウィンドウを表示させ、試着している者もいた。


「眼鏡、眼鏡は……っと」


 ベネットは眼鏡が沢山置かれた棚に辿り着き、そこからアンダーリムの赤い伊達眼鏡を探した。


「あった、これだ」


 手に触れると購入手続きのウィンドウが表示された。昨日の戦いでベネットの資金は既に五十万を超えていた。

 試着のボタンがあったので押すと、ベネットの顔に眼鏡が生成された。


「うむ、やはりこれだな。予備で十個ほど買っておこう」


 ついでに何かないかと棚を見ながら店内を歩き、大量に並べられた化粧品の棚の前で立ち止まった。中身は男でも、アバターを着飾りたいという思いはあるのだ。

 ただ、化粧のけの字も知らないベネットは眺めるだけで、何がどういうものなのか理解できなかった。


「やっぱりわからんなぁ……」


 立ち去ろうとしたところで、一人の少女がベネットに近づいた。


「そこのあなた、ちょっとよろしくて?」

「はい?」


 横から声を掛けられたベネットが振り向くと、赤と黒を基調とし、レースやリボンが付いたフリフリのドレス衣装にフード付きの真っ赤なケープを羽織る、赤ずきん風の格好をした少女がいた。人形のように美しく整った顔立ちで、平均的な身長だ。髪は縦巻きの赤いツインテールにヘッドドレスを装着している。右目は青く、左目には医療用の白い眼帯をしている。スカートから覗く足は編み上げブーツを履いている。

 その少女はベネットの顔をジッと見つめた。


「……あなた、中身男でしょう?」

「……まぁ、そうですけど」


 男バレすることを前提にしていたベネットが動揺することなく正直に答えると、少女は溜息を吐いた。


「失礼を承知で申し上げます。あなたのことを少し見ていたのですが、歩き方は男性的で美しくありませんし、ノーメイクでゴム紐は飾り無し、服に至っては可愛げのない迷彩服で、折角のお美しいアバターが勿体ないですわ。ですから、黙っていられずこうして声をお掛けましたの」

「そうですか」

「そうですか、ではありません。よいアバターをお作りになったのですから、ちゃんと活かしてください。迷惑でなければ、このわたくしがコーディネートして差し上げますわ」


 今日の予定がまだ無く、特に何も考えていないベネットはすぐに頷いた。


「じゃあ、お願いします」

「ええ、こちらこそ。わたくしはリーベ。あなたのお名前は?」

「ベネットです」

「ではベネットさん、付いて来てくださいまし」

 アクセサリーショップを出てすぐ、リーベは立ち止まった。

「ところでベネットさん、あなたはどのようなジャンルのコスチュームを着たいか、要望はあります?」

「着たいジャンルか……可愛い系より、美しいとか凛々しい、カッコイイ系の方が好みかな」

「……つまり、男性として羞恥心を煽られるような衣装は着たくないと」


 心情を見透かされたベネットは苦笑するしかなかった。


「……まぁ、はい」

「それと、予算はどれくらいを考えていますの?」

「五十万はあるから、任せます」

「では、そういったコスチュームのあるお店に行きましょう」



 移動を再開して到着したのは、兵器ショップのすぐ近くにあるミリタリー系のコスチュームショップだった。

 店の中には沢山の迷彩服や軍服、特殊な防護服や戦闘服などが棚や壁のラックに展示されている。種族や性別を問わずこのような系統が好きなプレイヤーが何人か店の中を見て回っているが、先ほどのアクセサリーショップと比べると随分と静かだった。

 リーベの後ろをベネットが付いていき、将校風の衣装が並ぶ棚に来ると、リーベはそれらを見て回りベネットは黙って待つ。

 一着の軍服の前で止まったリーベはベネットと服を見比べ、傍に設置されている小さな入れ物からカードを一枚取ってベネットに差し出した。


「これを試着してくださいまし」


 軍服が描かれたカードを受け取ったベネットは首を傾げた。


「これは?」

「試着用のカードです。試着室の中にある差込口に挿入することで試着出来ますの」

「変わった仕組みだな」

「いいえ、合理的な仕組みですわ。ベネットさんは、ちょっと恥ずかしいけど着てみたい衣装や下着を試着する時、周りから見られたいのですか?」

「あー……理解した」


 ベネットは近くの試着室に入りカーテンを閉じてから、壁に設置されている差込口にカードを挿入した。すると自動でコスチュームが変更されて将校風の軍服姿に変わり、鏡にその姿を映した。

 形の崩れない立派な制帽に、肩に掛けた黒いコートがあり、黒い軍服はタイトスカートで脚はストッキングに覆われ、靴はハイヒールになった。


「カッコイイ……けど、タイトスカートにヒールか」


 人生初めてのタイトスカートとハイヒールに戸惑っていると、シャッと勢いよくカーテンが開いた。


「うわっ!」


 ベネットが声を上げて慌てて振り返るとリーベが立っていた。


「言い忘れていましたが、このカーテンは施錠が出来ますの」

「う、うむ……それで、似合ってるか?」

「ええ、お似合いでしてよ。差込口の上にある操作パネルを動かすことで、色や柄を変更できます。そのまま購入も出来ますのよ」


 試しに操作すると、コスチュームの編集項目と購入手続きのウィンドウが壁に表示された。


「なるほど」


 操作を理解したが、ベネットとしては試着した状態のままが気に入ったので特に弄らなかった。


「いい服だけど、問題がある。このスカートとヒールではまともに動けそうにない」

「それでいいのです。女性らしい歩き方を身に付ける為に必要なことですから。衣装はそれでいいですわね?」

「ああ」

「なら購入してくださいまし。コスチューム変更は、まだしなくて結構ですから」

「わかった」


 購入手続きのウィンドウを操作しようとして手が止まる。


「この服二十万ゴールドもするのか」


 金額に驚きつつも資金に余裕のあるベネットは即座に購入ボタンを押した。挿入していたカードは自動で消えた。


「では、次へ参りましょうか」


 リーベに連れられて移動した先は商業エリアの端にあるお店だった。ショーウィンドウにはマネキンが並び様々な女性下着を身に着けている。

 中身が男であるベネットは気まずさと恥ずかしさに顔を赤らめ、入り口の前で立ち止まった。リーベもそうなることは予想していたのか、すぐに立ち止まって振り向いた。


「やはり、お恥ずかしいですか?」

「まぁ……中身は男だからね」

「女性アバターを使っている男の人にとってここは試練でしょうね。これから先、羞恥心に耐え切れずに課金してアバター変更をする人も増えるでしょう。ベネットさん、あなたはこのゲームで女性としてやっていけまして?」


 その問い掛けに、ベネットは深呼吸をして心を落ち着かせてから答えた。


「……どうせゲームなんだ。やれるところまでやるさ」

「フフ、いい返事ですわ。では、ほんの少しだけ手を貸しましょう」


 リーベがベネットに手を差し伸べた。ベネットはそっと手を取り、リーベに引かれてランジェリーショップの中へ入った。

 店の中は右も左も女性下着が並び、多くの女性アバターが好みのものを探し、話し合い、試着をしていた。棚には子供っぽいものから大人向けのセクシーなものまで分類されて並び、ゲームとして性的表現に引っ掛からない範囲で扇情的なデザインの下着が展示されている棚もあった。

 勇気を出して入ったベネットにとってこの光景は刺激が強く、先ほどより顔を赤くしてリーベの手を繋いだまま俯き気味に店内を回った。

 大人向けの棚に入ると、リーベはベネットの手を離して上下セットの下着のカードを取っていく。


「これと、これと……あとこれもいいですわね。はい、ベネットさん、これを試着してくださいまし」

「うむ……」


 渡された三枚のカードに描かれている下着を見たベネットは、自分が着ることを想像して、ボンッと一気に顔を真っ赤にして硬直した。


「ほら、立ち尽くしてないで行きますわよ」


 背中を押されて試着室に入れられ、ベネットは顔を真っ赤にしたままカーテンを閉めて壁に付いている施錠ボタンを押そうとしたところで、カーテンが少し開いてリーベが顔を覗かせた。


「ベネットさん、心配ですから見ていますわ」

「何故?」

「いえ、独りにすると恥ずかしさのあまり、強制ログアウトするんじゃないかと思いまして」


 VRゲームでは健康に配慮した設計がされており、体に何かしらの異常が起こった場合は強制ログアウト機能が働く。羞恥心や過度な緊張から異常な心拍数が検知された場合も、強制ログアウトの対象となる。


 それを分かっているベネットは自分の胸に手を当てた。既にドキドキと心臓が激しく動いており、心拍数が上がっていて余裕は少ない。

 鏡に向いて、まずは一枚差込口にカードを挿入する。

 服が光って無くなり、刺繍とレースの黒い下着姿となった。


「うっ……!」


 自分の下着姿の美しさと限界を迎えた羞恥心に気が遠くなり、倒れそうになったところを踏ん張った。


「お似合いですわ。購入で。次」


 リーベの指示に従って購入し、次のカードを挿入する。

 生地の薄い紫の下着に変わった。

 ベネットは最早直視できず、目をきつく閉じていた。


「これは中々……ですわね。購入で。次」


 今度は清楚な白い下着だ。

 耐えられそうにないベネットはすぐに購入ボタンを押して元の迷彩服姿に戻った。

 試着室から出たベネットはそのまま店を出て深呼吸を繰り返した。

 後から店を出たリーベはベネットの頭を優しく撫でた。


「お疲れ様です。次からは独りで行けますわね?」

「……まぁ」

「よろしい。付いて来てくださいまし」


 ベネットはリーベに連れられて人気の全くない路地裏に来た。特に何もないが、薄汚れていたりせず少し暗くて静かな所だ。


「では、女性の歩き方の練習を致しましょう。ベネットさん、購入したコスチュームに変更を」

「わかった」


 メニューを開いて装備からコスチュームを変更して黒い将校風の軍服姿になった。ついでに、こっそり黒い下着に変えた。


「それでは、まずはわたくしの歩き方を見てくださいまし」


 少し離れたリーベは、同じようにメニューからコスチュームを変更してハイヒールを履いた真っ赤なパーティードレス姿になった。

 気品に満ち溢れた美しい姿勢で、路地裏の道を真っすぐに歩いて見せる。


「……どうです? 真似出来そうですか?」

「多分」


 リーベが歩き終わって今度はベネットの番。慣れないハイヒールで歩き出すが、途中でバランスを崩して倒れそうになった。


「ベネットさん、姿勢が正しくありませんわ。恐れずに真っ直ぐ背筋を伸ばしなさい。お腹に力を入れて、足を前に出す時以外は膝を曲げません。着地は踵と爪先を同時にするのです。それから、一本の線の上を歩くように意識しなさい」


 指示された通りにベネットは歩く。


「いいですわ。そのまま続けてください」

「ああ」


 元の赤ずきん風のドレスに戻ったリーベに見守られ、時折修正されながらもベネットはハイヒールの歩く練習を三十分ほど続けた。


 結果、リーベにとって満足のいく歩き方をマスターした。


「おめでとうございます。これであなたも立派な淑女の仲間入りですわ」


 リーベから差し出された手をベネットは取り、握手を交わす。


「……どうも」

「では次は、お化粧をしましょう」


 そのまま二人でロビー近くにあるエステショップに向かった。


 エステショップは、アバターの容姿変更に関する総合施設である。アクセサリーを使わないヘアスタイルの変更、タトゥーや傷跡などのボディペイント、髪、眉、瞳の色の変更は別途染料を購入することで行える。他の項目の変更には課金による専用チケットが必要だ。


 店の中に入れば、入り口の手前に個人用の化粧台が並んでいる。少し奥には小さなテーブルが並び、椅子が向かい合わせに設置されている。化粧が苦手なプレイヤーや、仲の良いプレイヤー同士が化粧を互いに施す為の場所だ。一番奥には人一人が入れるカプセルが並んでいる。アバターの容姿を変更する装置で、ヘアスタイルやカラーの変更はこれを使用する。

 リーベとベネットは向かい合わせのテーブルに座るとウィンドウが表示された。


『両者の同意をもって、メイクアップを開始しますか?』

 

 同意する、というボタンを二人が押すとアバター作成の時と同じメイクアップの編集項目が展開された。ただし、ベネットは化粧品を持っていない為に全てが選択不可になっていた。


「今回はわたくしの化粧品を使いますが、次回からは自分で購入して使ってくださいね」


 リーベがインベントリから化粧品を出してテーブルに置いていくと、それに対応したものが選択可能に変わった。使用回数が小さく表示されている。

 リーベが操作してベネットの顔に化粧を施していく。リアルと違ってゲームでは眉毛やまつ毛はしっかりと生え、肌はダメージも無く綺麗で汚れも一切なく、下準備の必要が全く無いので素早く終わった。


「終わりましたわ」


 手鏡を差し出し、ベネットは受け取って自分の顔を確認した。目元や頬にほんのりと色が付き、唇も目立ち過ぎない程度に艶のある健康的な色合いに変わっていた。


「凄いな」

「リアルと違って、このゲームの化粧はどんなことがあっても崩れたりしませんわ。化粧の状態も保存できますので、あとは自分で挑戦してくださいまし」

「気が向いたらそうしよう」


 ベネットは化粧の状態を保存し、リーベは出していた化粧品を片付けた。


「これでコーディネートは終わりですわ。如何でした?」

「勉強になったし、下着の時は助かった。ありがとう」

「そう言って頂けて何よりですわ。それよりベネットさん、この後のご予定はありますか?」

「いや、無い」

「なら、少しお茶をしながら話でもしませんこと?」

「いいね。行こう」

「では、わたくしが見つけたよいお店へ行きましょう」



 商業エリアの少し入り組んだ場所に、白くて品のある外観の喫茶店があった。名前は『ウォースパイト紅茶店』で、イギリス戦艦ウォースパイトのシルエットが看板として描かれている。


「ベネットさん、ここまで来てなんですが、紅茶はお好き?」

「ああ。珈琲よりは紅茶派だ」

「それは何よりですわ」


 二人は扉を開けて中に入る。

 入ってすぐの棚には戦艦ウォースパイトの精巧な模型が置かれていて、その迫力を余すことなく見せつけていた。内装は白色系の木材を使っているので明るく、窓側にボックス席があり内側にはカウンター席が並んでいる。


「いらっしゃいませ」


 とロングスカートのウェイトレス一人と、カウンターの奥に立つ老紳士の店主が挨拶した。他にプレイヤーの姿は無く、ボックス席に向かい合うように座るとリーベはメニュー表をテーブルに広げた。


「ベネットさん、ゲーム内の飲食店に入るのは初めてですの?」

「ああ、初めてだ」

「仕組みは理解していて?」

「いや、まだ来る予定は無かったら調べていない」

「そうでしたか。注文方法は簡単で、このメニュー表にある名前や絵に触れるだけですわ。料金は自動で引き落としてくれますの」


 リーベが手本とばかりにアッサムティーとショートケーキを一つ頼んだ。

 ベネットも好みのダージリンティーとアップルパイを一つ頼んだ。

 老紳士の店主が動き始め、ケーキが冷蔵庫から取り出され紅茶が淹れられると、ウェイトレスの一人がお盆に乗せて二人の前に立った。


「お待たせしました」


 流れるような動きでケーキとカップが置かれると、一礼してウェイトレスは下がった。

 お茶の準備が整ったところで、リーベが紅茶を一口飲んでから話を切り出した。


「ベネットさんは今、どちらの世界を探検しておられますの?」

「えっと……ロボットと戦う第五世界と、ファンタジーの第一世界には行った」

「そうですの。わたくしはある目的があって、ホラーの第六世界に入り浸ってますの」

「ホラーか。私は苦手だな。それで目的とは?」

「魔眼を求めていますの」

「魔眼?」

「ええ、特殊なスキルを持つ目のことで、スキルとして身に付けると片目が一風変わったものになりますの」

「ほお……そんなスキルもあるんだ。どうやって知ったんだ?」

「運営に問い合わせましたの。詳しい場所までは教えていただけませんでしたが、スキルとして存在し、どういった効果のものがあるかも答えて頂けましたわ」

「答えるんだ、運営」


 呆れたベネットは手に持ったカップのダージリンの香りに心が安らぎ、一口飲めば思っていた以上に美味しくて意外そうにカップを見つめた。


「これ、香りもいいし美味しいな」

「このゲームの食べ物は、開発が拘ったそうですわよ」

「流石は日本の企業だな」


 日本人は食への拘りが世界一である。ディメンジョントラベル社も『オールワールド・オンライン』のセールスポイントとして、エネミーを含む食べ物の味に拘ったと宣伝している。


「話を戻しますが、わたくしはこの左目を魔眼に変え、理想の自分に近づきたいのです」


 医療用の白い眼帯が取られ、左目が開かれた。右目の青色とは対照的に赤い。

 両目が開いたことでリーベの顔がハッキリとわかったベネットは、その美しさに惚れ、魔眼を手に入れた姿を想像して共鳴した。


「……うむ、いいな。手伝うよ」

「ウフフ、嬉しいですわ。ですが大丈夫です。これはわたくしが独りでやるべきこと。手伝いは不要です」

「なら、他のことで何かあれば手伝おう。フレンドになってくれないか?」

「願ってもない提案ですわ。わたくし、このゲームでそう言って頂くのは初めてですの」

「そうか。私も初めてだ」

「フフ、それではお互いにいいフレンドでいましょう」


 二人はメニューからフレンド申請を行い、プレイヤーの情報が記されて編集が可能な『プレイヤーカード』を取り出して交換した。

 VRゲームでは名刺交換のように、お互いにカードを渡してフレンド登録する形式が多く採用されている。見た目で分かりやすく、唐突な申請でプレイの邪魔にならないようにした結果だ。


 二人は紅茶とケーキを楽しみ、店を出た。


「それではベネットさん、またお会いしましょう」

「ああ、また」


 リーベは早速第六世界へ向かい、ベネットは新しい刀の購入や、消耗した弾薬の補給の為に商業エリアの中を歩く。


 オールワールド・オンラインはまだ始まったばかりで、プレイヤーの多くは理想の自分に近づく為の自己強化に余念がない。だから今は、リアルで友人や身内のプレイヤーでもなければ、数多くある世界の中で共に行動することは少ないのだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] この手の話によくあるTS主人公の意向無視して自分の趣味押し付けるクズじゃなくてより楽しむための手伝いに徹してくれる人で良かったまじで
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