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5話 仲間追加

ゴブリンは生きていた。完全によだれ垂らして気絶してるけど。顎の骨とかブロークンしてるのかな


「どうしたものか‥」


殺すのが一番いいのかもしれないけど、欲を言うと仲間にしたい。

ある程度の知性があるのは確かだし思い返せば仲間同士でコミニケーションも取っていた。

彼らの言葉さえわかればここらへんの情報も知れるんだけど‥

‥さっきのあの敵意からするに、ここら一帯はゴブリンの縄張りなのかもしれないね。


ひとまず3人で寝床までゴブリンとあいつらが置いてった武器を運ぶ。


「疲れたぁ」



日がそろそろ暮れそうだ。

とりあえず朝、川に仕掛けていた罠を回収して魚があればそれを食べよう。


「アールとエールはここでゴブリン見張っといて」


身振り手振りでなんとか伝えて川に行く。

罠には小魚が何匹か掛かっていたので魚だけ回収し

寝床に戻る。急いで焚き火に火をつけて魚を焼く。


食事の準備ができた。腹が減ったぞ。さっそく食べよう。


「いただきまーす」

「にゃにゃにゃー」


3人で仲良く魚を分け合う。アールとエールはさっき捕まえてたネズミもおかずに添えて豪華な夕飯だ。


そうしてご飯を食べてると後ろ何か騒がしい


「ゴギャ!?」


どうやらゴブリンが起きたらしい。しかし斧を作った時に多めに用意しといた縄で縛ってるので逃げられまい。俺は魚を置いてゴブリンの元へ行く。


「やぁ。俺はマイケル。お前が気絶してたからここまで連れてきたのだが。腹減ってる?」


「ギャッギャッ!」


「わかったわかった。落ち着けってほら木の実でも食べろ。この木の実は甘くて美味いから」


木の実を口に近づけると、ゴブリンは驚いた顔でこちらを見ている。その反応は予想してなかったが大人しくなったのはいい事だ。そのまま食べてくれるといいが‥


「ギャっ!」


食べようと齧った瞬間ゴブリンは木の実を吐き出してしまった。やっぱり顎の骨が折れてるから噛めないのかな。仕方がないので木の実をすり潰してペースト状にする。最初は戸惑っていたが大人しく食べている。


(こう見るとこいつも可愛く見えるな)


いずれはこいつも仲間になってくれるとありがたい。下心しかないがどうだろうな。やっぱり仲間のところに戻るのだろうか。そしたら徒労に終わるが‥


俺は食べかけの夕飯を食べるために焚き火へと戻る。


「全部無くなってんじゃねぇか!!」


食べかす残らず魚が無くなってる。アールとエールを見ると知らん顔をしてる。

まったく‥こいつらか。


2人を小突くとニシシシって笑いながら寝床に走って戻る。


子どもがいたらこんな感じだったのだろうか。もしかしたらあった未来を想像しながら俺は寝支度をすませ明日に備えて寝床についた。




⚪︎あれから1週間経った。色々あったがゴブリンもすっかり俺らと同じ仕事をしている。


というのもこいつを捕まえた数日後ゴブリン数匹がまた襲ってきたがまさかのこいつごと襲ってきた。用済みということなのだろうか。ゴブリン社会は厳しい。落ち込むゴブリンが不憫だったので縄を解きこいつも大人しくしているので、そこから一緒に暮らすようになった。


この1週間木をたくさん切って開墾し、並行して仮の家を建てていった。木材は乾燥していないが、もう少しまともな家が欲しくなったのだ。縦3メートル横6メートルほどの大きさに作り枠組みもできてきた。

俺が作業してる時には猫ちゃんズには魚を取ってもらったり縄を作ってもらったりと大活躍してもらってる。


同時に俺は魔力のトレーニングもしている。気付いたのは偶然だったのだが、魔力を身体に巡らせていると、筋肉が増強されて強い力を出すことができ、皮膚に巡らすと鎧のように外からの衝撃に耐えれるようになる。ボクシングスタイルには心強い能力だ。

この力を使って実は猪も単身で狩ってしまった。イージーファイトだったぜ。

解体には手間取ったが燻製にしたのでしばらく食料は余裕ができた。


そして驚いたことがあった。


「ニャイケルー!魚取れたぞー」


「今日は大量にゃ!」


猫ちゃんズが数日前から思い出したかのように急に言葉が話せる様になった。理由はわからないがこれでめちゃくちゃ便利になった。文字こそわからないが急に日本語を流暢に話し始めた時は卒倒しそうになったぞ‥

2人にきいても


「にゃんかわかるようになった」


と天才児のような事を言うし、謎は深まるばかり。


振り返ると色々あったし沢山の収穫があった。

そして、俺は今日ひとつ試してみたいことがあった。


ゴブリンは元々言葉を話せる知的生命体ではあった。あまり賢くはなさそうだったが。

しかし、その知的生命体に俺の力を加えるとどうなるのか。

是非ともトライしてみたい。

こんなに考えてるのに神から手紙は送られてこないから何も起こらないのかもしれないが、もし俺の仮説が正しければ面白い事になるかもしれない。


そうして俺はゴブリンを自分のところに呼ぶのであった。


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