3話 2匹の変化
「川あるじゃん」
猫ちゃんズに着いていったら川に辿り着いた。そうだよなあ、普段からここに住んでいたら水の確保くらいいつもしてるもんな。
とりあえず最初に絶対やらないといけないことがある。
「サンキュゥゥ!!猫ちゃんズ!いや!アールとエール!君たちは命の恩人だ!」
感謝のハグはどんな時どんな場所でも必要だろ?嫌そうな顔をしてハグされてる目つきが鋭い猫ちゃんがアール、されるがままに抱かれてる目が大きな猫ちゃんがエール。俺がそう決めた。
家族に彼らを迎え入れよう。俺はこの時そう強く決めた。寂しいしね。差し当たってあの茶封筒の内容を確認しよう。知性うんぬんのくだりがよくわかんなかったからな。
そうして俺はもう一度胸ポケットから茶封筒を出そうとすると違和感があった。
先程より厚みがあったからだ。不思議に思いながら茶封筒から手紙を出すと先程のものに加えて新しい手紙が増えていた。
『マイケルさんへ
二通目の手紙です。これからしばらくはその茶封筒に手紙を送りますので、それは捨てずに大事に保存して送った手紙は逐一茶封筒から出すようにしてください。
今回マイケルさんにお伝えする事は万物への生命もしくは知性の与え方についてです。簡単に順序だてて説明すると
1. 対象甲と7日間行動を共にする
2. 対象甲に対して魔力を7分注ぐ
以上の行程で生命、知性を与えることができます。知性を与えてからまた注意しなければいけない事はありますがそれは自分で探してみてください。魔力に関してはイメージとして口の中に唾を貯めるようなものを持ってください。慣れるまでは練習が必要だとは思いますが頑張って練習してみてください
』
2度目は流石に動揺はしなかったが‥
(どこからか見てるのか?)
しかし情報はありがたい。完全に信用するつもりはないがある程度は正しい情報だろう。わざわざこんな手紙を書いて嘘を教えるのもないと思うし。
問題は俺がその不思議パワーの魔力っていうのと猫ちゃんズが七日間離れないでいてくれるかだよな。
ダメ元で頑張ってみるか
⚪︎七日間経った。あれから川から100メートル程離れた場所で少しずつ衣食住を整えていた。地球から持ち込めたものは茶封筒とサングラスとその時着てたもの。
しかし毎日着るわけにはいかないので最近はほぼ上半身裸で過ごしてる。危険な虫に刺されるのが怖いが幸いまだ刺されてない。
サングラスはびっくりしたのだが魔改造されており暗視スコープのような機能もついて暗闇でも、ものが見れるようになった。神様のプレゼントの一つなのだろうか。なんとも言えない気持ち。
食事は近くの川で簡単な罠を作って小魚を捕まえてアールとエールと3人で仲良く食べてる。
彼らは魚が気に入ったらしく結局七日間離れないでくれた。野草は毒の見分けがつかないが素人ながらパッチテストをして苦労しながら食べている。
きのこは食べていない。大学時代のルームメイトだったロナルドがよくどこからかキノコを取ってきて腹を壊してたからな。
住居は下に草を沢山敷いて簡単な屋根だけ折れた枝などを寄せ集めて作った。雨が少し凌げれば良い。
いずれはサグラダファミリアみたいな家を作る予定だが今はまだこんなものだ。
最後の問題はアールとエールへの知性の授与だ。この7日間練習してやっと魔力の感覚がわかってきた。たしかに口に唾を溜める感覚だ。
それをお腹に溜めるイメージ。昔マイハニーが連れてってくれた寺でやったザゼンを思い出す。ザゼン組んでみるか
「はぁぁぁぁぁあ!!!」
あぐらを組みながら手でニンジャのような印を結びお腹に魔力を溜める意識を作る。順調だなこの様子なら簡単にできそうだーーーー
「ぐはっ!!!!」
突如腹にアメリカ人気No.1 ルガーLCPで撃ち抜かれたような衝撃がきた!
猫ちゃんズが2匹仲良く俺のお腹に突撃してきたのだ。今日はずっと構ってなかったから遊んで欲しかったのかな。
カツオブシくらい硬い俺の腹筋も流石に耐えきれず思わず唾を2匹に撒き散らしながら盛大にひっくりかえる。
「ロナルドのボディブローより効いたぜ‥こういうのは勘弁してくれよ猫ちゃんズ。‥ん?」
体勢を戻して2匹を見た俺は目を見開く。なぜなら2匹が燦々と光り輝いてるのだ。エジソンが作った豆電球くらい光輝いてるぜ。
しかし驚いてる中でも2匹は光の中で姿形を変えていき光が収まると‥
「Puss in Boots の猫みたいだ‥」
彼らは二足歩行になり戸惑いながらこちらを見ている。何が起きたのかわからず戸惑ってると2匹いや、2人が口を開く
「「にゃーー」」




