2話 神からの手紙
ということが俺の思い出せる記憶だ。正しいか定かじゃないけど。あのウーマン細木数子じゃなくて知らない土地の水先案内人だったのか?
俺は歩き始めて数時間後森林の中のぽっかり木が生えてないエリアで大の字で寝っ転がり休み始めた。相変わらず猫ちゃんズは俺について来ており絶賛お腹の上でレスリング中だ。
2匹とも成猫になっているがまだ遊びたい盛りなのかもしれないな。
「可愛いキャットたちだ。しっかしどうしたもんかね」
すると片方の猫ちゃんがジャケットの内ポケットをやたらといじり出した。くすぐったい。
マイハニーも昔よく俺の右乳首で遊んだもんだよ。昔を思い出して少し涙が出てきた。しかし涙が落ちる前に茶封筒が落ちてきた。
完全に忘れていたが占い師に渡されていたな。こんなの。俺は猫ちゃんズを身体からどかし、上体をあげ茶封筒を開ける。
『この手紙を読んでるマイケルさんへ
そこは地球ではない生命体が住む違う世界です。自然が豊かでまだ人間は地球ほど繁栄してませんが文明度は低いです。そんな世界であなたは是非とも大統領を目指していただきたいです。いや!目指すべきです。なんで俺がこんな世界に送られたかだって?まぁ理由は色々あるんですけど日本の神の気まぐれですかね。まぁそこらへんはおいおい語ってきますよ。
こんな事言われてもそんなすぐに対応できないよって?大丈夫。日本の神様は慈悲深いですからね。他の神を信じるあなたにもプレゼントです。まずサングラス!これさえあればどこでもあなたはハリウッドですね!やったね!
次にあなたが大統領になるために2つ能力を上げます。300年の寿命と知性を与える能力です。300年あれば大統領にもなれそうですもんね。知性を与える能力はどの生物、物質も感情を持った文明を持てる知的生命体に変身させることができる能力です。あいにくすぐ近くには文明を持った存在がいないのでこの能力で仲間を増やしてはどうでしょう。限界成長個体はありますが50体くらいは問題ないと思います。
色々大変だとは思いますけど、あなたが日本にいた時よくやっていたストラテジーゲームだと思って気軽にやってみてください。こちらからは応援の品としていくつかのプレゼントとカボチャの種も入れときます。今は春ですからこの時期植えるといいですよ。頑張れ
あんまりみんなから慕われなくなった神より』
「なんだこれ?」
とりあえず俺は回らない頭を落ち着けて整理すると、違う世界にナルニア国物語みたいに移動しちまった。まぁサングラスは持って来れて良かったな。命の次に大事なものだし。
寿命が増えた事とか神様みたいなことができるようになった事はこの際どうでもいいや。
「いや!どうでも良くねぇよ!」
思わず一人でノリツッコミしてしまったが
どんなものにも知性を与えるって俺がアダムとイブを作るって事じゃねえか。
俺が神様になったって知ったらマイタウンのグランドマザーはなんて言うかな。グランマムは許してくれるだろうか‥
俺が頭を抱えてる横では猫ちゃんがどこからか野ネズミを捕まえてきてむしゃむしゃ食べてる。たまんねぇなあって顔をしてる。
「ぐー」
俺の腹も豪快に森に鳴り響く。
(何も食ってないからな)
もう太陽は登りきっておそらく昼過ぎ。どこに飛ばされたかは一旦置いといてひとまず遭難みたいな状況なのは変わらない。
ひとまず水と食料を探しながら人も見つけられるように頑張ってみるか。俺は起き上がり両手を空に突き出して叫ぶ
「俺様に取ったらこんな世界イージー!
I'm gonna do it!! やってやるぜ!二人ともついて来い!」
自分を鼓舞して動き出そうとするが
「‥‥OK、少し食後のティータイムも必要だよな‥」
2匹はあくびをして寝転がっておりまだまだ食後の休憩がしたいようだ。




