便利機能追加されました
天道院家、浴室
体を洗い終えアーリアはイリシアの膝の上に入りふはーとしていると、レイルが近付いてきた。
「そう言えばお姉ちゃん、今回の動力炉のアップデートのついでにお婆様に便利機能を追加して貰ったのです!」
フフン!ドヤ!とレイルは機能を追加して貰った事を姉の目の前で誇る。
「ほうほう、どんな機能?」
「まずはこれ!、ゼーリアほどの性能ではありませんが、エーテルキャノンを搭載して貰いました!」
アンノウン製の試作型の動力炉からアンノウンの技術を取り込み作り上げた動力炉を搭載した事で砲塔を腹部に搭載しても問題がない出力をレイルの体は得た、本人が言っているようにゼーリアの体の腹部に搭載されている砲塔程ではないが強力なビームを発射する事が可能である。
「良いじゃん!」
「はい!、次の機能ですが」
レイルはドヤ顔のまま新しい機能を更に紹介する。
「キッチンタイマー機能が追加されました」
「はっ?」
「後はマッサージ機能、なんでも出来る!家事機能、完璧!家庭菜園機能など、です、まだまだあるので全部は言い切れません・・・」
何故か機能の名を言う時だけ棒読みになるレイル、後で理由を聞くと、これを言う時だけ何故か棒読みになるんです・・・と返答が来た。
「お婆様はあなたをメイドロボにでもするつもりか?」
「いえ・・・、機能のログを探ってみると、一人暮らし用機能!と書かれています、将来的に私があの事務所から出て一人暮らしをする事になった場合を考えて載せてくれたみたいですね」
「お婆様の孫を思う気持ちが変な方向に暴走しちゃったわけだ・・・」
半分は孫を思う気持ちだがもう半分はマッドな科学者としての本能が暴走しただけである。
「まっお姉ちゃんとしてはあなたが外に出て暮らす事は止めたりはしないよ」
「いつか考えてみます、でも今は、もっともっとお姉ちゃんに甘えていたいです」
もっと姉に甘えていたい、そう言ったレイルはアーリアの隣に座るとコツンと肩を当てた、アーリアも妹の肩に自分の肩を当てて姉妹は微笑み合う。




