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一話、黒炎龍王に打ち勝て!

神居本社


ケーニッヒに呼び出されたアーリア達は彼の元にやって来ていた。


「今回の依頼はこれだ」


「黒炎龍王の討伐依頼・・・」


「王を名乗るドラゴンでしかも君と同じ炎を使うドラゴンの親玉だ、相当に強い筈だよ」


黒炎龍王の魔物としての階級はリリスであるアーリアと同等だ、その時点で黒炎龍王の強さが分かると言うものだろう。


「とてつもない化け物を相手にすることになるけど、これで勝てなければ強くなんてならないよね!、行ってみる!」


「それに、黒炎を扱う者ならば、吸収できればお主の炎をパワーアップ出来るかもしれんぞ?」


「そう言えば、私達の炎って黒炎龍から奪い取った物だったね」


最狂と言われる黒炎を奪い発展させて来たのがアリエルの一族の歴史であり現状アーリアが最後の伝承者となっている。


「うむ、黒炎龍王ともなれば、我等が使っている黒炎を越えているやもしれん、それを吸収すればお主の攻撃力は飛躍的に上がるぞ!、・・・それで魔力量が増えたりするわけではないがな!」


「増えんのかーい!」


魔力も増えるかも!と思っていたアーリアはそこは他増えないと聞くとツッコミを入れた。


「だってお主の魔力量は現状でも限界突破しているではないか、MVJのおかげで大量に使いすぎなければ魔力切れにはならないチートだぞお主は」


「そうでした!」


カンサイの血が急に目覚めたのかノリノリで漫才のノリをやっているアーリア、リーゼレッタ達は同じ顔をしている二人で仲良く漫才をしている様子が微笑ましくて微笑んだ。


「それでは行こう姉上、我々としても姉上の攻撃力が上がるのは望むところだしな」


「うん」


アーリア達は黒炎龍王に挑むため、神居本社から旅立った。




黒炎龍王の住処


ここは各地にある黒炎龍王族の住処のうちの一つ、ケーニッヒはその中で一番若く経験の浅い者を選びアーリア達に紹介している、若くても炎の出力は同じであるため、アーリアの炎より出力が上だった場合の吸収してパワーアップは望める。


「ほほう、我と同じ炎を扱う魔族か」


アーリアが黒炎龍王の目の前に立つと彼は話しかけて来た。


「魔神アーリア・ラーメイヤさ」


「魔神が我の元に何をしに来た?」


「私達が強くなるために挑ませに貰いに来た」


「フン、魔神とその仲間と言えど、我には簡単には勝てぬぞ!!」


黒炎龍王はニヤリと笑うとブレスを放って来た、アーリアは負けじと炎を放つが掻き消される。


「くぅ!!」


レイルが姉の前に出て迫る黒炎を防いだ。


「お姉ちゃん!なんとか防いでいる間にどうにかしてください!」


「うん!」


アーリアはレイルの横に出ると、黒炎を吸収する時一族が使っていた魔法を使う。


「スティール!!」


「むっ!?」


黒炎龍王はアーリアが何をしようとしているのか理解して炎を止めたが遅い、アーリアは放たれた炎を突き出した腕から全て吸収した。


「凄いです!、お姉ちゃんの炎の出力が上がりました!」


イリシアが姉の体から放たれる炎の出力が上がったと言った、吸収に成功したのである。


「流石と言っておこうか、魔神の名を名乗るだけはある」


黒炎龍王はまんまと敵に自分の炎を吸収された事が恥ずかしいようで悔しそうな顔を見せている。


「この汚名はお前達を狩る事で返上させて貰おう!」


黒炎龍王は口を開くと再びブレスを放った、黒炎を防げるのは黒炎だけだ、アーリアはソウルソードをブラスターモードにして構えると技を放つ。


「黒炎龍王の!!猛炎放射!!」


アーリアが放つのはダークブラスターを即席で改良した砲撃技だ、アーリアの魔力が合わさった事で黒炎龍王のブレスの出力を超えた砲撃は黒炎龍王のブレスを突き抜け命中した。


「くぉぉ!?」


魔神と言えどあんなに小さな者の炎が自分の攻撃を上回るとは思っていなかった黒炎龍王は驚いた声を出す、その様子を隙と見たメリアが龍族共通の弱点である雷を命中させるため、大量のエレキボムを命中させた。


「やるな!、だが負けぬぞ!!」


黒炎龍王は飛び立つと翼から黒炎の斬撃を飛ばして来る、リーゼレッタとイリシアが前に出て、飛んでくる斬撃を斬り落としていく。


「簡単には行かぬか!、益々面白い!!」


戦いを楽しんでいる様子の黒炎龍王は続けてブレスを放って来た、アーリア達は散り散りになって避け、ナールがお得意のバインドを放つと、彼を地上に引きずり落とす。


「アーリア!、トドメだよ!」


「うん!、黒炎龍王の!獄炎斬!!!」


アーリアが止めとして放ったのはダークブレイカーの改良技、黒炎龍王の獄炎斬、恐るべき出力の黒炎の斬撃は黒炎龍王のブレスを突っ切り最後には胴体を大きく斬り裂いた。


「やるな・・・、我の炎を得たのだ、これより後の戦いで情けない負け方をするのは許さんぞ?」


「分かってるさ」


「ふふ、ならばよかろう・・・」


ズン!と生き絶えた黒炎龍王は地面に横たわる。


「お姉ちゃんが上手く炎を得れたからなんとかなりましたが、もし炎を得れてなかったらこんなに簡単に勝てる相手ではありませんでしたね・・・」


「うん、まずここに来たばかりの私では防げない威力の炎だったもの・・・」


「吸収出来ていなかったとすれば、恐ろしいな・・・」


メリアがアーリアが炎を吸収出来ていなかった場合の自分達を想像して身を震わせた。


「みんな、勝ったばかりのところ悪いのだけれど、今の戦いを見て私思ったの」


リーゼレッタが手を上げて何か思った事があると言う。


「私も炎龍王の炎を吸収出来ればとんでもない出力の炎を得れるんじゃないかしら!」


リーゼレッタはアーリアがしたように炎龍王から炎を奪うと言っているようだ。


「良い考えだネ、オーバードライブを得て自力が上がっている君ならアーリアほどではないガ、比較的簡単に炎龍王の炎をスティール出来るかもしれないヨ」


ナールがリーゼレッタの考えを良い考えだと言う。


「確かに!、やってみる価値はあるな!」


「でしょう!、早速ケーニッヒさんに探してもらいましょう!」


アーリア達は次は炎龍王をケーニッヒに探してもらうため、神居本社に帰って行く。

最初は今回のアーリアのようにオーバードライブ使い四人の攻撃力を上げるお話となります。

次の討伐回はもう一度ドラゴンですがその次は別の魔物が登場しますのでお楽しみに。

次話はケーニッヒが炎龍王を探している間の日常回です。

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