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王族少女は国から追い出されたので生きる為に冒険者になります  作者: ブレイブ
十九章、何でも屋アーリアのお仕事!
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六話

キャンプ場までの道


アーリア達はキャンプ場に向かうためにキャンピングカーで移動していた。


「向かうキャンプ場ってなんで名前だっけ?」


「ヒザーヒルズステートパークだ」


「急に長い名前が来たわね・・・」


「サイトによると旧時代から名前が変わってないみたいだ」


この旧アメリカ大陸は新時代に付けられた名前と、旧時代に付けられた名前とで若干あべこべな状態となっている、住民は旧時代の雰囲気を感じれるこのあべこべさを気に入ってるため、残っている地名を変えるつもりはない。


「リーゼ、疲れてない?、そろそろ休憩所があるみたいだよ」


アーリアはリーゼレッタにニックネームを夜の間に付けていた、こう呼びたいとアーリアが伝えるとリーゼレッタは良いわね!とアーリアの肩を掴み、好きに呼びなさい!と言ったためアーリアはリーゼレッタの事をリーゼと呼んでいる。


「やっぱり良いわね!ニックネーム!、そうね久しぶりの運転で疲れたし少しだけ休むわ」


第八都市から出る時に渋滞に遭ったせいでリーゼレッタは疲労を感じていた、そのためアーリアに勧められた通り休む事にする。


「叔母様にも連絡しておくね」


今回のキャンプにはクーデリアとクーネリアもついて来ている、誘った時、えっ・・・仕事がと聞こえたが、その後、あー行くわよ!叔母様行っちゃうわよ!と言い、クーネリアはクーデリアと共に彼女も持っていたキャンピングカーを運転してついて来ている。


「分かったって、寄って大丈夫だよ、リーゼ」


「はーい、やっぱり良いわ!」


アーリアにニックネームで呼ばれてご機嫌なリーゼレッタは意気揚々と休憩所に入った。


「到着!、降りるわよ!」


「おー!」


ハイテンションなアーリアとリーゼレッタはそのテンションのまま車から降りて行った。


「朝から元気が良いな相変わらず」


「アーリアは活発魔族だからね」


現在時刻は朝の六時、まだまだお眠なメリアは低テンション魔法使いだ、目が覚めて来るといつも元気なアーリアについて行けるが、朝はついて行けないのだ。


「やっ!叔母様!」


「元気ねぇ、あなたは、私はまだ眠いわ」


クーネリアもまだ眠いようであくびをする。


「元気は私の取り柄の一つですから!」


ババン!と腰に手を当てたアーリアは元気は自分の取り柄だと言った、皆はその言葉に納得した様子で頷く。


「コンビニがあるよ、朝ご飯買おう」


「そうねぇ、何か食べて眠気を覚ましておきたいわ」


「ええ、運転する時に眠気は厳禁だし」


アーリア達はコンビニに入り朝食を買う、アーリアはホットドッグ、メリアは昆布おにぎり、リーゼレッタはサンドイッチとナールも一切れ貰う、クーデリアとクーネリアの親子もサンドイッチを一緒に食べるようだ。


「ありがとうございまーす!」


コンビニで朝食を食べたアーリア達はベンチがあったためそこに座って食べる。


「外で食べるのって気持ちいいねー」


「そうね、そういや大量のお肉、私の方のキャンピングカーに積んでるから楽しみにしてなさい」


「おお!、お肉を沢山食べれるんだネ!」


ナールは肉を沢山食べれそうだと喜ぶ、ポネット族は雑食ではあるが肉食寄りなのだ。


「・・・ごめんね、ナール、お肉食べたいよね、私が貧乏だからね・・・、いっぱい食べれなくてごめんね・・・」


アーリアは俯いて目を逸らしながら肉をいっぱい食べさせてあげれなくてごめんと言う。


「ちがっ!、違うヨ!アーリア!、こうやってみんなで集まって食べるのが良いネ!って言ったんだヨ!」


「そう?、なら良いよ・・・」


「いっぱい働こウ!アーリア!、依頼は山程来てるんだしネ!」


「うん・・・」


オッサンが頑張って少女を元気付ける、オッサンに元気付けられたアーリアは・・・?。


「そうだね!頑張ろう!」


元気になり頑張ろう!と腕を振り上げた。




キャンプ場までの道


リーゼレッタがまたキャンピングカーを運転してキャンプ場に向かっている。


「後三十分で着くわ」


信号で止まった所でリーゼレッタは背後を向きナビに表示された到着時間を皆に伝える。


「・・・お寛ぎになられているわね」


「快適だからねー」


「そうそれは良かった、よし私もその快適さを体感したいから誰か免許取ろうか!」


自分がいつまでも運転していると快適さを体感できないと思ったリーゼレッタはアーリア達に免許を取ろうと言う。


「良いよー」


車の運転にも興味があるアーリアは免許を取る事に同意した。


「良いって言ったわね!?、絶対に忘れないからね!?」


「そんなに念押ししなくてもアーリアは約束をしたら守る奴だろう」


アーリアの行動を見ているからこそ、約束を守る女であると理解しているメリアは、リーゼレッタに心配しなくても良いと言う。


「ごめん、そうね、アーリアは約束を破らない魔族だわ」


「そうそう!、一発で試験とか何でもかんでもに受かってみせーる!」


「期待してるわよ!」


こうしてアーリアが車の免許も取る事に決まった、目指せ!多免許魔族!。

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