二百話記念、みんなでクリスマス
ラーメイヤ王都、王室
今日はクリスマス、皆でクリスマスを迎え楽しいパーティを開く事を楽しみにしていたアーリアは鼻歌を歌いながらリアリンとイリシアと共に談話室の飾り付けをしている。
「机の準備が出来たわよー」
「料理も沢山運んで来たぜ!」
ウェンディがそのフィジカルを活かし大きな机を運んで来て部屋に入れ、何度も往復したダリアがこの日のために作られた料理を意気揚々と机に並べて行く。
「飾り付け完了!、ラーメイヤ王として宣言します!、クリスマスパーティの始まりだよ!」
ザワザワと楽しく話しながら談話室に集まったアーリアのパーティとエレムス、アーリアの両親、そしてレイラとイグルスが集まったパーティは始まった。
皆楽しく食べ楽しく話し楽しく笑い合う、素敵なパーティだ。
「楽しいかい?アーリア」
エレムスがアーリアの手を握りパーティが楽しいか尋ねる。
「とっても楽しいよ!」
アーリアは満面の笑みで楽しいと答えた、待ちに待ったみんなと共に暮らすクリスマスだ、楽しくないわけが無いのだ。
暫くして料理を食べ終わりメイド達により下げられた。
「お、お姉ちゃん、私が火を消して良い?」
この頃にアーリアの事をお姉ちゃんと呼び始めたイリシア、アーリアは彼女の言葉を聞いて硬直した、イリシアにそう呼ばれたいた思っていた言葉を本人にいきなり言われたためフリーズしたのだ。
「こらイリシア、いきなりダイナマイト発言するからアーリアがフリーズしちゃったじゃない」
シオンは目の前で手を振っても反応しないアーリアを見てクスクス笑いながらイリシアの方を見る。
「あ、あの?、お姉ちゃん?、大丈夫ですか?」
イリシアはオロオロとしながらアーリアの手を握り大丈夫か聞いた。
「だ」
イリシアに手を握られ復活したアーリアは一言口にする、皆はだ?、と首を傾げた。
「大丈夫に決まってるじゃん!、お姉ちゃん!あなたに炎を消させてあげちゃう!」
イリシアにお姉ちゃんと呼ばれ大喜びであるアーリアはイリシアを高い高いしながら火を消しても良いと言った、ビシッ!とダリアを指差すと明かりを消して!と言った。
「そ、それじゃ行きます!」
皆がクリスマスの歌を歌い始めた中、アーリアに両肩を支えられているイリシアは灯った炎を消す、皆はそれを見て拍手をしイリシアは照れた様子で微笑んだ。
「ケーキを切り分けるね」
「あっ手伝うわ」
大きなケーキを切り分け皆に渡した所でアーリアは口を開く。
「みんな!、今日はとても素敵なパーティだったよ!、また来年も開こうね!」
「あぁ、また楽しいパーティを開こう」
アーリアの言葉にクインが頷き続けて皆も頷いた。
みんながいるから私も幸せ、この幸せを私はみんなにもあげたい、そう思っています。




