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十二話、お怒りダリアちゃん!

ラーメイヤ王城、浴室


「・・・」


ダリアは皆と共に汗を流すため浴室にいた、その結果、アーリア、シオン、イリシア、ウェンディと言うポヨンポヨン五人組と自分の物を比べてくっ・・・となっていた。


「どうしたの?ダリア?」


ウェンディがポヨンポヨンさせながら弟子の一人であるダリアが俯いているのを見て心配し側に来ると首を傾げ心配する。


「・・・」


ダリアは至近距離で同性であり恥ずかしげもなく見せびらかされるポヨンポヨンを見て地面に手を着くとはぁーとため息を吐く。


「なんで私のはこうなんだぁぁぁぁ!」


バンバン!と地面を叩き始めるダリア、ウェンディはその様子を見て身を引く。


「サキュバスのアーリアに負けるのは分かる!サキュバスってエロいもん!みんなエロいもん!、人前で恥ずかしい服着る痴女だもん!」


「なっ!?」


飛び火したアーリアは慌てて振り返る。


「でもよぉ!、リアリンには負けないと思ってたんだよぉ!、だってあいつ小さいじゃん!背小さいじゃん!、でも!この二年であいつの方がデカくなっちまって、あー!!」


ウェンディと言う新人の物と自分の物を比べた結果、ダリアのコンプレックスが爆発したようだ。


「アーリア、この子どうしたら良いの!?、慰めてあげたら良いの!?」


「放っておけば良いと思うよ」


「・・・あなた冷たい時は徹底的に冷たいわね」


「かっこいい!魔族服を、痴女服とか言うのが悪い」


ツーンと痴女と言われた事に怒ってるらしいアーリアはそっぽを向く、しかし魔族服が痴女服なのは事実である。


「放っておいても良いなら放っておくわね・・・」


ウェンディはダリアを気にしながらお湯に浸かる、ポヨンポヨンさせながら。




夢の世界


「さっき言ってた魔族服、見せてくれない?」


風呂から上がり眠りに就いたアーリア達は夢の世界での修行を始めていた、遠方からの接続は出来ないためリアリンとアンリはいない。


ウェンディは先程ダリアが言っていた魔族服に興味が惹かれたのでアーリアに見せてくれと頼む。


「良いよ!、かっこいいから見せてあげる!」


ラーメイヤの国旗が入ってからはすっかり魔族服が気に入っているアーリアは自信満々な様子で魔族服に変身をした。


「・・・」


変身したアーリアを見てウェンディはあらまぁと口に手を当てる、ウェンディ的にも魔族服は痴女であったのだ。


「なっ?痴女だろ?」


「そうね・・・、紛れもなく痴女だわ・・・」


「なっ!?、かっこいいでしょ!、ラーメイヤの青とか!ラーメイヤの国旗とか!、私専用の服でかっこいいでしょ!」


「いやー・・・、谷間丸出しだし、足にもエロい切れ込み入ってるし、痴女よあなた・・・」


「うるせー!カッコいいの!、この服はかっこいいのぉ!」


プリプリと怒りながらアーリアは魔族服がかっこいいと連呼する。


「・・・あなたがそう思ってるならそれで良いわ、うん」


「そう!それで良いの!よーし!、修行を始めよう!」


「だな!素っ裸でな!」


「ひゃー!?」


アーリアが魔族服を気に入ってくれて嬉しく暴走テンション気味なアリエルはサキュバスは素っ裸の方が強いと言う事もありアーリアの魔族服を解除した、自分もポイポーイと服を放り投げて脱ぎつつ。


素っ裸にされたアーリアは悲鳴を上げながら体を隠す。


(・・・半裸は良くて全裸はダメなのね)


「馬鹿かな!アリエルは!、馬鹿なのかな!?」


「だから我等は素っ裸の方が強いと言っておろう、だから素っ裸で運動した方がより効率良く修行が出来るのだ」


「私は素っ裸で運動するような変態じゃなーい!」


(・・・半裸で運動する変態じゃねーか)


シオンとダリアの無言の脳内ツッコミが走る、脳内なのでアーリアには聞こえないが。


「着せて!そしてあなたも着て!」


「ええー?、我はこのままで良い」


「女の子同士でも素っ裸だと目のやり場に困るの!」


(・・・こっちもプルンプルン揺らしやがるのが見ててムカつくんだが、揉んでやろうかこの野郎)


アーリアとアリエルの会話を聞きムッとしたダリアはそおっと魔族服を着直したアーリアの背後に迫り、隙だらけなと言うか服に覆われておらず肌が全力で晒されているお腹に手を触れるとこしょばし始めた。


「あふっ!あっはっはっは!、何するの!、ダリアぁ!、やめてー!」


「うるせえ反省しろ」


「何をさー!」


「私への挑発をだ!」


「知らないよー!そんなの!」


楽しくじゃれ合うアーリアとダリア、いつもの事であるこの光景をシオンは呆れた様子で見つめ、ウェンディは仲良いのねの呟く。


(こいつらうるさい・・・)


イリシアはこの騒動の中一人真面目に魔力バーストの練習をしていた。




ダークエルフの城


「出来たね、リアリン、流石は天才と言われた実力だ」


「えっへん!、とでも言っておきましょう!」


天才魔女っ子リアリンは教えられてすぐに爆裂と魔砲を成功させていた、しかし成功しただけであり威力はまだそれほどではない。


「ここから君の属性である氷属性を混ぜて行こうか」


「おお!、やろうと思っていたんです!、爆裂した時に内部から氷の礫が飛んで来たら凄い威力になりそうですよね!」


爆裂だけでなく爆裂の内部から氷の礫が飛んで来る凶悪な技を考案したリアリンは和かにそれを話す、それを聞いたアンリは天才怖え・・・と思いつつもリアリンの言葉に頷いた。


「確かに!、魔砲にも組み込んでみよう!」


「はい!」


こうしてダークエルフの女王と天才魔女っ子による凶悪魔砲と凶悪爆裂魔法の開発は進む。

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