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第二章、聖メリアルナ教会編、プロローグ
ターべの森
「・・・」
リアリンに治療して貰ったアーリアは俯いている、自分が魔神であることに対して思い悩んでいるのだ。
「なーに悩んでんだよ、アンタが魔神だとしてもそんなの関係ねぇだろ?、アンタはアンタ、私の友達のアーリアだ、その事実さえありゃいい、アンタを姫に据えようとしてるあの魔族達もなんなら私達で倒しちまおうぜ!」
「そうですよ、アーリア、心を強く持てば魔神の力になんて負けずにあなたはあなたのままでいられるはずです!」
「二人とも・・・、うん!私、頑張ってみるよ!」
二人の友に勇気付けられたアーリアは誓う、魔神の力などに溺れたりはしないと。
覚醒したとしても自分は自分のままその力を支配してみせると。
「それじゃ行こうぜ!」
「うん!」
友に勇気付けられたアーリアは元気を取り戻し森の中を進む。
そして・・・。
「な、なんじゃこりゃ!?」
私、アーリア・ラーメイヤは森を出た途端に沢山の兵隊さん達に囲まれたのでした。




