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十話、旅立ち

レイラの領地


ここはレイラが王から与えられた領地、レイラは妹と会った翌日ここに戻って来ていた。


普段のレイラはこの領地の管理を仕事としている。


「あら?父様と母様の馬車がありますわね」


自分の屋敷まで来ると屋敷の前にレイラ達の両親の馬車が止まっていた。


「帰ったわね、レイラ、アーリアに出会ったのでしょう?、あの子はどうしてた?」


「すまんなレイラ、大丈夫だと言っているのに聞き耳を持ってくれなくてな、アーリアに会ったのなら様子を話してやってくれ」


「あっちの国でのあの子は冒険者をやってもう友達が二人いましたわ」


「そう!、冒険者になったのね!、ランクを上げれば安定して稼げるようになるし良いところに目を付けたわね」


ミーヤは娘が働いている時と聞き安心する。


娘とは言えダラダラしているようならばミーヤが会いに向かい喝を入れるつもりだったが必要ないようだ。


「友人もいるのならば安心だ」


両親は安心安心と頷き合う、相変わらずの過保護っぷりである。


「父様と母様が望むのならば私が定期的に様子を見に行く事も出来ますわ?」


「うむ、お前が会いに行ってくれるならば頼もう」


「なんなら変装して・・・」


「それは良いな」


(可愛がってますわねぇ)





レイラが両親と会った翌日の朝、気付くと何もない空間に漂っていたアーリアは遠くから何かが迫って来ているのに気付いた。


「あれは・・・何?」


アーリアは迫って来る何かから逃げようとするがそもそも動けないため逃げれない。


「時は来た・・・、アーリアよ、目覚めの時だ」


「目覚め?なんの事?」


何か、はアーリアに目覚めの時だと伝える。


自分が何に目覚めるのか分からないアーリアはなんの事だと言う。


「分からぬか、お前は魔神の巫女、魔神の巫女とは・・・」


『アーリアー、朝だぞー起きろー』


何か、がアーリアについて喋ろうとしたが外でダリアが話しかけてきた事で体が目覚めようとし、何か、は遠くなって行く。


「・・・まぁいい、お前の時間は有限では無く無限、次の機会でも問題はないだろう、しかし今のお前は弱いからな、能力を一つだけ開放しておいてやろう、上手く使え」


アーリアから離れて行く、何か、は消えて行った。


残されたアーリアは今の者の正体を察し不安そうに胸元に手を当てた。




宿


「起きたか、大丈夫か?」


ダリアはアーリアがうなされていた為、心配して起こそうとしていた、ようやく起きた顔色が悪い彼女に対して大丈夫か聞く。


「夢で魔神と会った」


「マジ?」


「うん、私に何かしようとしてたしされた、私の能力が一つだけ解放されたみたい、何が解放されたのか分からないから使えないけどね・・・」


「一番困るやつですね、それは・・・」


魔法学校に通っていた経験があるリアリンは、授業の内容が分からない時にそう言う経験があったため気持ちは分かると頷く。


「まっそのうち分かるよ、それよりも二人とも、そろそろこの町から旅立とうと思うんだ、私達の取り敢えずの目的地の世界樹まで行こう」


「長旅だぁ」


「丁度この国の反対側にあるからなぁ、遠いぜ」


そう、世界樹までの道のりは遠い。果てしない旅を続けた結果辿り着けそうだ。




暫くして服を着替え荷物を鞄の中に入れ鞄を背負ったアーリアは町の出入り口にいた。


「さぁ!二人共!、準備は良い?、行くよ!」


「良いぜ!、行こう!」


「私達の旅の始まりです!」


三人は手を繋ぎながら町の外への第一歩を踏み出した。


この日から始まったのだ、アーリアと言う少女の大冒険が。


町の外に出た三人はイート平原に入るとその先の森に向かう。

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