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何もなかったように

作者: 十一六

きっとなんにも無くなって

いつか誰かに忘れさられて

その時僕は

いなくなったことになるだろう


揃えられた足音は常に聞こえて

近づいてはちらとこちらを伺って

その時僕は

歪んだ笑顔でその場を凌ぐだろう


抱え続けた思いは薄まって

それでもいいやと自分を茶化して

違うと言えずそうだと頷いて

その時僕は

嘘みたいに別の人間になっているだろう


悲しさに途方にくれて

寂しさに暖かさを求めて

似たような人間は似たような人間を集め

空気に酔い大切なことを忘れ

みんなはこうだと

誰に教えられた訳でない

不安定な常識に従う


その時僕は

過去の自分に別れを告げるだろう

何もなかったように

何もなかったように

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