再び
翌日
仁が登校中、いきなり後ろから肩に手をかけられた。
「おっはよー。びびった?」
「波美か、おはよー。びびったわ。」
後ろから肩を触ったのは、波美だった。
「いきなり後ろから触るなよー、変わらんなー。」
「仁がびびった時の顔が好きなんだよー。」
いきなり好きと言われ、仁はドキッとした。
「あ、今ドキッとしたなー。」
と、波美に当てられたが、言った波美の顔が赤くなってるのを仁は見逃さなかった。だが、そのことを言うと波美が起こるので、見なかったことにした。
「それよりさぁ、別れた理由って離れ離れになるからやろ?また一緒になるけん付き合おやー。」
と、付き合うことになった時と同じように軽い感じ
で波美が提案した。いきなり言われたから仁は、
「いきなりやなー、まぁ良いよー。でも周りの人には言うなよー。学校でのキャラ的に聞かれるの嫌だから。」
「りょうかーい。前と一緒ね。」
と、再び付き合うことをきめて、学校の門をくぐった。
昼休みに、仁は先生に呼ばれて職員室にいった。
職員室に入ると、先生が、
「もう喋ったか?喋っとけよー。」
と言うので、
「まだ喋ってません。向こうもまだみんなは覚えてないでしょう。」
と嘘をついた。
「さすがにみんな話しかけに行ったし、お前も行った方がいいと思うぞー」
「善処します」
と言って、その場を離れた。
帰り道、朝と同じように波美が声をかけて来た。
「週末にこの辺案内してー。」
「良いよー、土曜日ねー。」
と約束をして、家に帰った。