↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

吟遊詩人の忘れ語り

-猩々の血と絳き零星-

作者: -Sare-
掲載日:2016/07/17

 今日は。もう十二話です。干支で言うと一週目、時で言えば一廻り。十二って、何だか特別な数字だなぁと思います。

 さて、そんなこんなで此の話はタイトルの通り、出て来るのは猩々です。はい、何の捻りもありません。御酒の好きな真絳な猿、オラウータンの事ですね。

 只此を書くとあれなんですけど、実は筆者は余猿類は好まないのです・・・御免ね。妖怪とかは多いけど、斯う話が浮かばないんですよね、可愛くないし・・・。

 だから今回はこんな話になっちゃうのかな、とも思ったのですが、其処は御了承頂いて御読み頂けたらと思います。まぁ何時も通りのエンドなのでね、はい。

 ではどうぞ、御手を出して。貴方も彼等の宴会に加わりませんか?屹度真絳で素敵に愉快な催し物が見られますよ。

 紅鏡(ツキ)と呼(ヨ)ばれる零星(ホシ)に、沢山(タクサン)の猩々(ショウジョウ)がいました

 毎日(マイニチ)酒(サケ)を飲(ノ)み、騒(サワ)いで、過(ス)ごしていました

 でも飽(ア)きがやって来(キ)ます

 長寿(チョウジュ)の猩々(ショウジョウ)、酒(サケ)呑(ノ)みにも飽(ア)きて来(キ)ます


 気晴(キバ)らしにちゃんばらごっこをしてみました

 疎(マバ)らに猩々(ショウジョウ)達(タチ)が手(テ)を打(ウ)ちます

 其(ソ)の時(トキ)、勢(イキオ)い余(アマ)って一匹(イッピキ)の猩々(ショウジョウ)が怪我(ケガ)をしました

 絳(アカ)い、其(ソレ)は猩々(ショウジョウ)の毛(ケ)よりも絳(アカ)い血(チ)が流(ナガ)れました

 名(ナ)に零星(ホシ)を冠(カン)する者(モノ)、彼等(カレラ)は零星(ホシ)を愛(アイ)し、又(マタ)其(ソ)の絳(アカ)を誇(ホコ)りに思(オモ)っていました

 そして自(ミズカ)らも最(モット)も誇(ホコ)り高(タカ)き者(モノ)と思(オモ)っていました

 だから彼等(カレラ)は色(イロ)めきました

 鳴(ナ)り止(ヤ)まない位(クライ)手(テ)を叩(タタ)きました

 飛(ト)び上(ア)がりました

 踊(オド)り出(ダ)しました

 自(ミズカ)らの真(シン)なる絳(アカ)に

 最大限(サイダイゲン)の敬畏(ケイイ)を


 彼等(カレラ)はちゃんばらごっこを止(ヤ)めて、殺(コロ)し合(ア)いました

 初(ハジ)めて争(アラソ)いました、襲(オソ)いました、殺(コロ)しました

 其(ソレ)は本当(ホントウ)のちゃんばらでした

 長寿(チョウジュ)の彼等(カレラ)に仲間(ナカマ)意識(イシキ)はありません

 殺(コロ)しすら余興(ヨキョウ)でした

 何時(イツ)しか最(モット)も仲間(ナカマ)を殺(コロ)した者(モノ)が称(タタ)えられる様(ヨウ)になりました


 時(トキ)が経(タ)ち、随分(ズイブン)と減(ヘ)った紅鏡(ツキ)の猩々(ショウジョウ)

 誰(ダレ)もが皆(ミナ)、比類(ヒルイ)無(ナ)き程(ホド)絳(アカ)かった

 久方振(ヒサカタブ)りに酒(サケ)でも呑(ノ)もうかと思(オモ)った所(トコロ)に、小(チイ)さな彗(スイ)星(セイ)が紅鏡(ツキ)へ落(オ)ちて来(キ)ました

 其(ソレ)は地(チ)に焔(ホノオ)を残(ノコ)し、其(ソレ)を見(ミ)た猩々(ショウジョウ)は更(サラ)に色(イロ)めき立(タ)ちました

 何(ナン)と美(ウツク)しき物(モノ)かと

 彼等(カレラ)は初(ハジ)めて焔(ホノオ)を見(ミ)たのでした

 ある者(モノ)は焔(ホノオ)へ飛(ト)び込(コ)みました

 ある者(モノ)は燃(モ)え易(ヤス)い物(モノ)を投(ナ)げ込(コ)みました

 焔(ホノオ)は止(トド)まる所(トコロ)を知(シ)りません

 何時(イツ)しか焔(ホノオ)は紅鏡(ツキ)を包(ツツ)み込(コ)みました


 他(タ)の零星(ホシ)の者(モノ)は言(イ)う

 今宵(コヨイ)はやけに絳(アカ)いと

 美(ウツク)しく照(テ)っていると

 猩々(ショウジョウ)が酒盛(サカモ)りをしているに違(チガ)いないと

 其(ソレ)は血(チ)か焔(ホノオ)か紅鏡(ツキ)か

 絳(アカ)き獣(ケモノ)は何処(ドコ)にも見(ミ)えず

 紅鏡(ツキ)が只(タダ)煌(キラメ)いていた

  -Fin-

 はい、どうも。毎度こんな感じですね。早くもマンネリ化を感じる筆者です。(其でも書き続けるけれど)

 気付かれた方もいらっしゃると思いますけれど、此の話は前回の皓狼ともリンクしています。元々そんなつもりはなかったし、別に皓狼の次に書いた話ではなかったのですけれど、偶々繋がっていたと言うか・・・。

 だから別に此の二話が特別な話と言う訳ではありません。其に今更ですけれど、全ての物語は何時か何処かの世界で語られた物、と言うのが前提です。其の為全て世界と言う物で繋がっているとも言えるし、全て単独だとも言えます。要は余深い意味はないと言う事です。適当に流しましょう。(何だ其のオチ・・・)

 今回のは其こそ余興みたいな御話だったので、次のカワイ子ちゃんの事を既に考えている筆者です。予定としてはもうゲームや小説でベターな、割かし良いポジションを取ってると密かに思いを寄せているあの子です。御楽しみに。(当然バッドエンドだけれどもね!)

 では、良い物語を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。