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6話 成長2

『キンっ!』

俺の手に持っていた短剣が空高く舞い上がり、クルクルと回転しながら後方に刺さる。

「また私の勝ち~」

レイアは勝ち誇った顔で尻もちをついている俺に手を差し伸べる。

「大丈夫、立てるよ」

お尻に付いた泥を払いながら俺は立ち上がる。

また負けた、最初こそは俺が勝ってたが最近は剣のみだとほとんど勝てないな。

やっぱりレイアは剣の天才だ。

負けた事によりかなり悔しいのだが、顔には出さない。

自身の努力がまだ足りない、もっともっと頑張らなくてはと心に留めるに済ます。

「今日は、この辺で終わりにしようか?」

「うん、お腹空いたしね」

週に3,4日はこうしてレイアとの戦闘訓練を行い、暗くなる前に帰宅する生活を送っている。

レイアの両親は、ヘルガート家の従者として警備強化に忙しいらしく、一人っ子のレイアは同じく暇を持て余しているセイについて回っている。

実際には修行で忙しくしているのだが、その辺はまだ理解が出来ないらしく本人も遊んでると思っているっぽい。

「さ、帰ろうか」

「あっ、待ってよ~~」

近くの茂みに短剣を隠す。家の倉庫で見つけた短剣を拝借し、ここに隠して使っているのだ。

見つかったら大変だしね。てか、おじい様に殺される・・・

帰る準備が整うと、二人で手を繋ぎながら15分程で村の北にある森を抜ける。

しかし、この村も寂しい感じだよな。家は木造、水は井戸水で明かりは蝋燭だし、ほぼ畑しかないし、乗り物が馬か馬車だしな。日本でいうと中世あたりの文明ってとこかな。

まだ救いなのが、紙は比較的に多く普及されていて、家にある父の書斎には多くの書物がある。

最近メイドのミアに絵本をせがみ、毎日何回も読んでもらい、だいぶ文字も読めるようになってきたのだが、色々読めない単語を聞いたり、分からない事をミアに聞きまくっていたら、ちょっと疑うような、怪しむ様な目で見られる様になってきた。

ちょっと気を付けて怪しまれないようにしないとな。

ただえさえ歩き始め、話し始めが早かったから驚かれたしね。まぁ両親は、喜んで天才、天才言ってるけどな。おじい様の目は怖かった・・・

でも、昨日母様にお願いして書斎の出入りを許可してもらったから今夜にでも一人で情報収集出来るぞ。


畑で作業をしている老夫婦に手を振りながら考えていると、家の外観が少しづつ見えてきた。

村にある家は、基本平屋の一部屋25㎡ほどだが、家は一応領主ということもあるのか200㎡の2階建てとそこそこ大きい。レイアの家は、両親が従者という事もあるのか隣に家がある。


「じゃあ、私は帰るね。」

「ああ、じゃあね。」

家の前で分かれ、それぞれの家に帰宅する。

「おかえりなさい、セイ」

「ただいま、母様」

「今日は何をしたの?」

「今日は、レイアと追っかけっこしたり、森を探検したよ。」

「森に入るのはいいけど、奥まで入ってはダメよ?」

「はい、分かりました。」

あの襲撃から警備は強化され、森の浅い場所の魔物は殲滅されていた。

しかし、修行の場を見られるわけにはいかない為、魔物の生息域のギリギリのところで最近は修行を行っていたが、それは内緒にしている。

「食事まで時間があるから、本読んでもいい?」

「いいけど、お父様の部屋を汚しちゃダメよ。」

「はーい」

いつもの食事の時間まで後、2時間程時間があったのでさっそく書斎へ向かった。

書斎の中は両端に本棚があり、だいたい1000冊程の本が並んでいた。中央窓際に入口を正面にする様に父様の机があり、部屋の中央に向かい合う客対応用のソファーが並んでいた。

本棚を眺めながら、予めピックアップしていた本を数冊手に取る。

『ソーンハルト冒険記』、『魔族大戦記』、『世界地図』

1冊目は『ソーンハルト冒険記』を手に取り読み始める。

かなり一般常識っぽい事も書かれるな。

何々、1日は24時間で、1か月が30日、1年が360日か大体元の世界と一緒だな。

この世界の名は『クロウカシス』か、人間の領土の3分の2が雪に覆われていて、ほぼ一年中雪が降っているって、気づいてはいたけど厳しい世界だな。

雪が降ってるのにトマトみたいの、キュウリみたいのが育ってたし植物の生態はだいぶ違うみたいだな。さすが異世界!!

てか、やっぱりありますか冒険者ギルド、冒険者はランク分けされていて自分のランクにあった依頼や、ある程度の能力が認められればダンジョンに潜れるらしい。ダンジョンからは、魔物の魔石、武器やお宝などの物が発見されたり、出会いがいっぱいあったりするらしいので、命を賭けて潜る冒険者がかなりいるらしい。

ダンジョンは人族領の中央にあり、到達階層は21階までしか到達できていないらしい。

ダンジョンかぁ、夢が膨らむなぁ。絶対にその内行ってやるぞ、待ってろダンジョン。

その他にも冒険に必要な知識が多く書かれていて、装備の種類、武器の手入れ方法などは挿絵付きで説明が入っていてかなり役立った。

あらかた読み終え、次は『魔族大戦記』を読み始める。

2000年前、当時最高の領土と力を持っていた魔法大国『グロース』、今の魔法技術の数倍の技術が有ったとされる今は無き大国が繁栄していた時代、世界の4分の3を人類が支配していた。

しかし、ある時敵対していた魔族軍に他を圧倒するほど強力な魔族が生まれ、自身を魔神と名乗り世界を侵略し始めた。

最初こそは人族も抑えていたが、魔王のあまりの強さに小国は次々と落とされ、魔法大国『グロース』の力もそがれていった。

世界の半分が落とされ追い込まれた人族は、魔法技術の粋を集め一つの魔法を完成させた。

それは、他の世界から強力な力を持つ物を召喚する魔法。人族陣営はその魔法を使い一人の青年を呼び出した。その青年は、強力な剣と魔法の力によって魔族軍を次々と打ち破っていき、青年は人々に勇者と呼ばれ、人々に平和をもたらしていった。

しかし、その勇者をもってしても魔神には一歩及ばず、勇者は自分命と引き換えに魔神を封印することしかできなかった。人々は命を賭けて平和をもたらした勇者に感謝し、崇めている。

『人族領世界地図』も広げながら見てみると、地図の大半は黒く塗りつぶされ未知の領域や魔族領域が多くある。今でこそ勇者の活躍により、2000年の間魔族間での戦いはほとんどないが、その分人間同士の争いは激しくなっているらしい。

ヘルガート領があるのが人族領北端の『アルハイド国』の最北端で比較的に人種差別がなくエルフや、獣人が多く暮らしている。東に獣人中心の国『エルム国』、西に人族主義の軍事国家『セリア帝国』、南に商業国家『マルス共和国』、中央にダンジョンがあり冒険者の集まる宗教国家『カルデア聖国』とがあり、魔族などがいる未知の領域は『アルハイド国』さらに北にある。

そして、その5っの国と未知の領域を合わせ一つの大陸とし、周りには海が広がっている。

人族間戦争は主に『セリア帝国』が隣接する3つの国に戦争を仕掛けているらしく、今は膠着状態が続いているらしい。

「ふぅ・・」

色々な事が分かって来たな。しかし、勇者かぁ俺だけじゃなかったんだな。

世界を旅するついでに異世界人を探してみるか、もしかしたら転生してるのは俺だけじゃないかもだしな。

「セイ様、夕食の準備が整いました。皆様お集まりになっております。」

「分かった、片付けたらすぐに行くよ。」

かなり集中していたのか、メイドのミアに返答しながら窓の外を見ると、外はすでに暗くなり下の階からいい匂いが漂ってきて鼻腔を擽る。セイは立ち上がり本を棚に戻し、頭を食事モードに切り替えながら階段を降りていく。

今日のご飯はなんだろな~



・・・・・

本日も投稿します。

初投稿作品となりますので至らない点も多いと思いますが読んで頂けたら嬉しいです。

ご意見・感想お待ちしておりまーす。


~主人公ステータス~

【セイ・ヘルガード 年齢:5歳 状態:健康】

【種族:人族 爵位:ヘルガート準男爵家次男】

【Lv:11 】

【 称号: 異世界からの来訪者 】

【 HP:101 MP:1500(1500) 】

【 筋力:55 】

【 敏捷:63 】

【 耐久:46 】

【 魔力:146 】

【 技術:58 】

【・魔法 】

【 氷結魔法Lv2 】

【・スキル】

【 剣術:Lv2 】

【 看破:Lv2 】

【 魔力感知:Lv5 】

【 魔力操作:Lv5 】

【 魔力増幅(極):Lv2 】

【 魔力回復(極):Lv2 】

【 無詠唱 】

【 状態異常耐性:Lv1 】

【・固有スキル】

【 氷雪の支配者 】

【 英雄の卵:Lv1 】


その内、登場人物の紹介文も載せようと思いますので、

楽しみにしていてくださいw

・・・・・

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