10話 綺麗で厳しい先生が出来ました!!
「いい!?魔力の操作は頭で考えるより先に自然に出来るようになる事!」
「分かりました!!」
難しいな・・・セイラはもっと上手に、もっとスムーズに綺麗で見とれるほどの魔力操作を行っていたというのにな・・・もっと、頑張らないと!!
あの後、父様には最初反対されたが、許可はあっけなく降りた。
・・・・・
『コン!コン!!』
「入れ!」
「失礼します。」
俺とセイラが父の書斎に入ると、部屋の中には父、祖父、そして冒険者のドルドがいた。
「おお、セイラか!!久しいな!!」
「久しぶり、ゾルド!!」
二人は笑顔で、抱擁を交わす。
「しかし、老けたわね。」
「はは、最後に会ったのはライアスの子供が生まれた時だから・・・あれから15年程たったのだからな。そういうお前は、変わらないな。」
「セイラさんお久しぶりです。」
「ええ、ライアスも久しぶり。」
父と握手を交わす。
セイラはおじい様が若い時に一度戦いを共にし、意気投合してからはちょくちょく連絡をとっていたらしい。
「ちょうどよかったです。今後の方針を話し合っていたところです。どうぞ、ソファーにお座りください・・・コラ、セイ!!今大事な話しをしてるから、外に出てなさい。」
「ああ、私が連れてきたのよ・・・この子は、とてつもない才能を持っている!だから、時間がある時に私が魔法の指導をするという事を伝えにきたのよ。」
「はぁ??そんな勝手な!!この子は、まだ9歳ですよ!!」
「それは分かっている!!しかし、この子は必ず強くなる。ここにいる誰よりもね!!なら今から鍛えて身を守るすべを教えるべきよ!!!」
「まだ魔力の安定しないこの時期から危険を侵す必要はないでしょう!!いくら貴方でもそんな勝手は許しませんよ!!!」
父様とセイラはかなりヒートアップしていて、掴み合わん程の勢いで言い合っていた。
俺は誰か止めてくれないかと冒険者のドルド見ると・・(こ・・こいつ面白がっていやがる・・)ニヤニヤと笑いながら経過を見守っている。嫌な性格して嫌がる・・・絶対友達にはなれないタイプだな。
「二人ともやなさい!!!」
おじい様の一声で部屋が静寂に包まれる。
「セイラ・・・それは本当か??」
「ええ、#精霊に誓って__・__#本当よ。この子にはとてつもない才能が眠っている。」
「それならセイに選ばせる。」
「親父!!!」
「だまれ!セイもヘルガードの男だ!!自分の道は自分で選ばせる!!」
「セイ・・・お前はどうしたい??」
「僕は、強くなりたいです・・・誰よりも強く、大切な人を守れる程に強くなりたいです。」
「セイ・・・・」
お父様は、俺の言葉に感動し涙目になっている。
「なら、俺は止めはせん。ただ、自分の言葉には責任を持てよ。」
「はい、分かりましたおじい様!!」
「話しはまとまったかな?なら話しの続きをしようか??」
うわ、今まで黙っていたくせに話しが纏まったとたんに仕切り始めた。
「そうだな。では、この話しはここまでで警備の話しに戻ろうか。セイ今度は仕事の話しになるから外にでていなさい。」
・・・・
おじい様の鶴の一声によって俺はセイラに修行をつけてもらえることになり、今もセイラに色々と教わっている。
あの後、今後の方針が決定しセイラに内緒で詳細を教えてもらった。
最近は警備では抑え切れない程の魔物が現れ始めたらしく、冒険者ギルドに調査の依頼をヘルガード家からだしたらしい。北の森の奥には旧時代の地下遺跡があり、その周辺から魔力溜が発生しているらしく週に3、4日程の調査と村の周囲に発生した魔物の殲滅を行っているらしい。
その時間以外をセイラはほぼすべて修行の為に使ってくれている。その為、他の冒険者は村の宿に泊まっているが、セイラは家に泊まっていて夜は座学を教えてくれている。
ほんとありがたいな。俺の為に自由時間をすべて使ってくれてるし・・・・何より同じ屋根の下で暮らさるなんて最高だ・・・昨日の夜もセイラさんの寝間着姿とってもエロかった。
この世界に降る不純物のない透き通る白い雪の様な肌が、ちらちらと見えるのだ。
集中しなければいけないとは思うものの目を奪われしまう為に、何回も頭を叩かれてしまった。
『バシンっ!!』
「こら!!ちゃんと集中しなさい!!」
「す、すいません!!」
また頭叩かれちゃったな・・
「よし!集中も切れてきた様だし、こんどは戦闘訓練をするわよ。」
「はい、セイラさん!!」
基本は魔法の訓練を行い・・戦闘訓練という名の拷問が始まる・・・
セイラさんはレイピアの様な細い剣を正眼に構え、俺も短剣をだらりと構える。
「セイ行くぞ!!」
「はい!」
・・・・・
その後は一方的にやられて、大怪我をしないギリギリの訓練が続く・・
「セイもう終わり?」
「まだまだ・・これからですよ・・・」
俺は蹲る形で起き上がろうと膝を立て、手を付く
『ぺっ!』
口の中は砂と血の味に支配されいるが、セイは必至に立とうともがく。
「もう止めて!!セイを虐めないで!!」
「おお、レイアも来たか!どうした、止めてほしいならかかって来い!!」
レイアは腰にぶら下げている細での剣を抜き放ち、攻撃的な前傾姿勢の構えを取る
「うあああああ!!!」
気合いの咆哮をあげ、レイアは突っ込む。高速の突きを繰り出すが、セイラさんは冷静に円を描く様に突きを受け流していく。
「ほら、足元が疎かになっているぞ!!」
「ぐっ!」
セイラさんは実践的な剣術を使う。今は剣を振るのに捉われ過ぎていたレイアの足を払い転ばせていたが・・・・・
「くそぉ~~~~!!」
それでも諦めずに、レイアは挑んでいく。
なんであの二人は仲が悪いんだろうな・・?
初めて庭で訓練している時に、セイラと対面したレイアは、自分も訓練に加えろと鬼気迫る勢いで主張した。俺は訓練の許可はとれないと思ったが・・父様の書斎に突入し、訓練の許可をもぎ取ったと聞いた時はとても驚いた。
それからというもの夜の座学の時間以外は、レイアも戦闘訓練に参加する様になっていたが・・・
レイアはセイラを敵視しているのか、いつもくって掛かっている。セイラもセイラで、とてもレイアに厳しい訓練を課していて、その訓練を目の当たりにするレイが内心ビビッてしまうのだった。
二人の美女が舞う!!激しい剣戟の応酬で踊る様に戦う、二人の汗が飛び散り髪がふわりなびき、物語の1ページであるかの様な光景がそこにある。
しかし、レイアはどんどん強くなっていくな・・・
剣の才能はレイアの方があるのか、強くなる彼女を見ながらもセイは負けられない!!と奮い立ち、立ち上がる。
「レイア変われ!!今度は僕がいく!!」
「はぁはぁ、わかった・・」
肩で息をし、剣を杖変わりにしている状態でも変わらず強い意志の感じる目でセイラを見ている。
そんな、レイアの肩に『ポンっ!!』と手を置き俺は再び前にでる。
「おっ!もう休憩はいいのか?」
セイラさんは二ヤリと笑いながら問いかける。
「まだまだ~~!!」
俺は剣を振り上げ突っ込む!もっともっと力を手に入れる為に!!!
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