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ねくらのエッセイ  作者: ねくら


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思考地獄

僕はどちらかというと、色々と考え込んでしまう方だ。

それゆえ、自分なりの人生論や哲学があった。


社会人5年目になって鬱病になった。

今まで自分が編み出してきたものが全て否定された気がした。

何故なら僕は鬱病になんてなるつもりはなかったからだ。

つまり、僕の考えてきたものは全て間違っていたとしか思えない。


自分の全てに自信が持てなくなってしまった。

僕が物事を一生懸命考えても、それは誤った結論に至ってしまうのだから。これは僕にとって極めて重大なことだ。

この先、考えることが怖くなってしまった。


それでも考えることは辞められないだろう。

そういう性分なのだから。

間違っていると分かっていながら考え続ける。

そうした地獄を生きていく覚悟を僕は持つべきなのだろうか。

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