恥
僕は死にたいです。
いえ、死にたくありません。
むしろ、生きたいです。
卑しくも、生きたいです。
ただ、生き辛いです。
ひどく、生き辛いです。
僕は、一人で買い物が出来ません。
周りの視線が怖いからです。
店員さんに「この店に不釣り合いな奴、ご来て~ん!」とか思われてないか、不安になるのです。
他のお客さんに「あの人…なんか汗だくだし、挙動不審で気持ち悪い…」とか思われてないか、不安になるのです。
分かります。
「そんなに周りはお前のこと見てねーよ」って思いますよね。
それは分かっています。
でも、僕の自意識は最強なんです。
そんなありふれた言葉では、打ち倒せないのです。
僕は、不良品です。
不良品なので、28歳で壊れてしまいました。
鬱病と診断され、会社を休みました。
1年3か月、休みました。
別にパワハラとか、長時間労働があった訳ではありません。
ただ、バカ真面目に仕事をしていたら、壊れました。
不良品なので、出力の調整が上手く出来ないのかもしれません。
返品・交換したいところですが、1機しかないらしいです、僕は。
困りました。
かけがえがないんですね、僕は。
そんなかけがえのない僕は、幼い頃、転勤族でした。
いや、転勤族なのは父だったのですが、子供の僕は付いていくしかありませんでした。
海外を含め、何回も引っ越しをしました。
当然、転校も都度しました。
そう、僕は転校生でした。
転校生って異物ですよね。
だから、馴染むには作戦が必要でした。
僕の作戦は、いじられキャラになることでした。
異物としてつつかれても、それをいじられていることにすれば、仲間に入れてもらえるんですよ。
いじられキャラは下手に出られますし、嫌われることもありません。
社会人になった今でも使えるテクニックですよ。
自尊心さえ無くせば。
いや、無くすのは難しいかもしれませんね。
さすがの僕でも、完全には消せません。
自分は凄い人間なんだって、どこかで信じたいんですよね。
だから、何者でもない自分が受け入れられないんです。
もう28歳ですし、そろそろ受け入れても良さそうなんですけどね。
ダメなんですよね。
諦めきれないから、こんな恥晒し文を書いているのです。
才能があれば良かったんですけどね。
才能があれば、生き辛さも作品になるんですけどね。
別に「そんなことないよ」を待っているわけではないですよ。
心の底から思っています。
これだけ恥を晒しても、凡人の手にかかれば、こんなに不愉快な文章になるのです。
凡人でもないですけどね。
僕は、人と違うんだと思います。
でも、それは良い意味ではなく。
世間に受け入れられない、醜い形をしているんだと思います、僕は。
死にたいと思うのに、特茶を飲むんです、僕は。
自殺は怖いから、煙草を吸うんです、僕は。
嫌われたくないから、優しくするんです、僕は。
恥ずかしいです。




