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根暗のエッセイ  作者: ねくら


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名読者が名筆者になるとは限らない

僕は読書を全くしません。


活字中毒ならぬ、活字アレルギーです。


しかし、鬱病で休職してから気づきました。


こうして文章を書くことは、案外嫌いではなかったのです。


そこで僕は初めて、活字さんと仲良くしてこなかったことを後悔しました。


考えてたことや感じたことを言語化する能力が足りていないのです。


そして、僕がダメなのがそこで「よし、じゃあ本を読もう」とならないところです。


その代わりに、自分に都合の良い考え方をし始めるのです。


『名プレイヤーが名監督になるとは限らない』という言葉をご存じでしょうか。


スポーツが好きな方なら聞いたことがあるかもしれません。


『名監督』と呼ばれる人は、必ずしも現役時代に『名プレイヤー』だったとは限らない、という通説があるのです。


僕はこれを都合良く解釈し『名読者が名筆者になるとは限らない』という風に考えるようになってしまいました。


何なら、他の本や文章の影響を受けないから、なんかすごいオリジナリティを醸し出せているのではないかと思い始める始末です。


これらはただの言い訳で、実際は本を読むのが面倒なだけなのですが。


根暗のくせに、変な自信だけはあるのです。


厄介です。

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