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凡庸な劣等生
僕は他人より劣っています。
ですが、悪い意味で他人と違いません。
言い換えれば、変わり者ではありません。
だから僕は、劣等生であり、凡庸なのです。
そんな僕には、何者かになりたい願望があります。
無理なのは分かっています。
僕は凡庸な劣等生なのですから。
カッコいい、個性的なはみ出し者ではありません。
しかし、残酷なことに、大人になっても何者かになりたい気持ちは消えてはくれませんでした。
一種の呪いのようです。
死ぬより辛い気がします。
死んだことがないので、分かりませんが。
それでも、僕は足掻き続けます。
凡庸な劣等生が教室の隅っこで必死に何かをしてても、誰にも見向きもされないのでしょうが。
この文章が誰かに響くことを夢見ています。




