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ラプラスは悪魔  作者: 衣
8/8

ラプラスは悪魔 エピローグ

【おわり】


 上首尾に事は進んだ。笑ってしまうくらいに。

 『デジタルネイティブ保護プログラム』により、クラス全員にスマホが分け与えられることになったとき、ふと閃いたことがあった。そしてそれを実行に移してみることにしたのだが・・・・・・。

 上手くいくかどうか不安ではあったが、蓋を開けてみれば全てこちらの思い通りに進んでいた。

 6の2のクラス内における男女間のわだかまりは解消し、

 授業への積極性も快復した。

 あのまま進んでいたら、学級崩壊にまで進展する可能性だってあっただろう。

 いや誠に、こちらの狙い通りだ。

 バカげた未来予告を達成するためとはいえ、明日の天気をいくつものサイトで調べたり、次の日の給食の献立をチェックするルーチンワークは、地味にしんどかったのだ。

 しかし、それにしても・・・・・・、

 橋本賢人は思っていた通りに賢くて、

 思っていた以上に単純な少年だったな。

 ・・・・・・まあ、そこが彼の魅力ではあるのだが。

 彼の態度を見るに、沼田くんが【ラプラス】の中の人だと誤認していたようだ。あのアカウントが人口知能などではないということを看破できたことは褒めてやらないでもないが、とんだ見当違いな推理をしていたらしい。まあもっとも、彼がそういう勘違いをするように、こちらがミスリードしたのも確かだが。

 二学期になり、今日が初日だった。自分のクラスである6の2の教室に足を踏み入れると、すでに座席は全て埋まっていた。その数は一学期の頃より、転校生がいた分一つ減っている。

 着席していた児童たちの視線がみなこちらに集まっていることを確認して、私は声を張り上げる。


「楽しい一日の始まりで~す!」


                   了

ありがとうございました。

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