もう一人のワタシ、トレート
本文は一話が短いので二日に一回ぐらいの頻度で出していきます。
これはグルーが研究所を出る前にもう一人の人格について研究したものである。
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突如現れたもう一人の人格。名はトレートというが、問題なのは身体も変わってしまうことだ。
ボサボサの紺色の髪がサラサラな淡いピンクになり、ちょっと身長も伸びている。
そして記憶は共有するので自分ではない記憶が入ってくるのは気持ち悪い。
だがそれを利用してトレートに気になることをいくつか聞いてみた。
「…お前は誰だ?」
「変なこと言うねー。ワタシは君だよ。」
「何故身体も変わる?」
「ワタシに聞かれても困るなー。君が本とかで調べた方が早いんじゃない?」
「…チッ」
そのうち家の隅においていた本から"無垢の花"について情報を得たのだが、いかんせんその場所が分からない。
ドン、と机を叩く。何も進まない現状に焦り周りの物に当たる。
だがこんなことをしていても時間の無駄だ。
なので情報を集めながら旅に出ることにする。
長くなるが、ここに居るよりかは何か手掛かりが見つかるだろう。
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幻の"無垢の花"は何処にあるのか…