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第23話 封印作戦

 私は変身した状態で颯爽と、暴れ出す前の化物の前に登場する。

 今回の化物も、今まで見た事ないタイプだけど、性能とかは大丈夫なのだろうか?

 前回の化物が最高戦力だったハズだから、それよりも若干性能が低いけど、私を封印するのには適したタイプ?とかなのかな?


 そんな化物と対峙するように立つ私。


 いつも通り、危険地帯から離れた場所で見学している野次馬集団に混じって、莉々ちゃんがいるのを目視できた。

 莉々ちゃん今まで、あんな感じで野次馬に混じってたのかぁ……でも、莉々ちゃんがいる位置まで結構な距離があるうえに集団に混じっていてわかりにくいハズなのに、簡単に任意の人物を発見できるのって、ちょっとおかしくない?これもエンジェルプリンセスの性能の一つなのだろうか?


 あれ?そういえば莉々ちゃんの近くに杏ちゃんいなくない?

 あ~……もしかして、犯人を見つけようとして、周辺を捜査でもしてるのかな?

 そりゃあ、いつ現れるかわからない化物とエンジェルプリンセスだもんね。このチャンスを最大に利用しないと、次はいつチャンスが巡ってくるかわからないしね。


『む……奴等が現れたので呼び出そうと思ったのだが、既に現場にいたのか』


 突然お兄さんの声が聞こえてくる。

 そういえば今回は事前に言ってなかったんだった。

 というか、今回も含めて毎回、お兄さんも一応現場に出向いて来ているのだろうか?来てたところであまり顔を合わせたくないから、今までまったく気にしてなかった。


「あれ?この場所に来てるんですか?」


『来ていない状態で、どうやってキミが化物と対峙しているとわかるのかを、知っていたら教えてほしいものだがね』


 何か面倒臭い言い方だなぁ……普通に「来てるよ」って言えばいいのに。

 まぁともかく、その感じだとやっぱり毎回現場には来てたのね……てっきり、漫画とかでよくある「それどっからどうやって撮影してんの?」みたいな映像を司令部とかの巨大モニターで見ているのかと思ってた。


「私から連絡しなかったのに、よくこの場所がわかりましたね?」


『偶然だ。前にこの場所に奴等が現れただろう?なので、この辺りを調べていたところだったのだよ。もしかしたら私にも、キミほどではないが、奴等を引き寄せる何かを持っているのかもしれんな』


 何言ってるんだろうこのお兄さん?何を持ってるって?あるわけないじゃんそんなの。

 何か運命みたいな感じで言っちゃってるけど、莉々ちゃんの気まぐれで決まった場所にそんな運命感じないでほしいんですけど。

 っていうか、その感じだと莉々ちゃんに運命感じちゃってる事になるのかな?

 ううむ……ウチの莉々ちゃんをそんなよこしまな目で見ないで頂きたいものだ。


 そんなどうでもいい会話をお兄さんとしていると、突然化物が動き出す。

 私の方へと物凄い勢いでやってきた化物は、手から何かを射出したかと思うと、透明な膜のようなモノで私の周りを覆いつくす。


『何をボーっとしているんだ!?その程度の速度での攻撃だったら十分避けられただろう!?』


 お兄さんから抗議の声が聞こえてくるが、避けちゃったら莉々ちゃん達と話した作戦が台無しになっちゃうじゃん!あえて受けたんだから黙っててほしい。


 化物は、私を囲っている膜と連結した状態のまま、その手から今度は別のモノを射出しだす。


 あ、ちょっとひんやりする。


『ふん、液体窒素か……無駄な事だ。エンジェルプリンセスの動きを完全に止めるには絶対零度が必要だというのにな……』


 何か言ってるよこのお兄さん!?

 っていうか、凍結させるには絶対零度が必要とか光速の動きができるとか、もう私完全に立派な黄金聖〇士じゃない?


 まぁともかく、予想通りというか何というか、凍らせて動きを止めて封印する案は失敗に終わったって事だろう。

 仕方なく私は、私を囲んでいる膜を軽く叩いて破壊する。


 あれ?そういえば私、気化した液化窒素浴び続けてるよね?


「……酸欠にならない?」


『問題ない。エンジェルプリンセスは1期で悪の組織を倒した後、2期での敵が宇宙人だった場合にも備えている。無酸素無重力、急速な気圧変化でも普通に戦闘できるように設定されている』


 私のつぶやきにお兄さんの解説が入る。

 何?2期って!?これだから馬鹿な天才はたちが悪い。


 とにかく、今回も作戦は失敗だったわけね……


「……えい!」


 仕方ないので、目の前にいる化物を殴り飛ばす。

 私に殴られた化物は、毎度の事のように上半身が消し飛び、その場に倒れこむ。

 ……ごめんね莉々ちゃん。


『今回も無事撃破できたようだな。だが、避けられる攻撃を避け損ねたりしたのは感心できんな……あまり慢心はしない事だな。覚えておくのだな、強いからといって油断ばかりしていては、いずれ足元をすくわれる事もあるのだと……な!?何だキミは!!?』


 説教が始まったから聞き流していたのだが、突然お兄さんが訳わからない事を叫びだす。

 何だ何だ!?どうしたんだ?ついに頭狂った!?……あ、狂ってるのは元からか。


『私が悪の組織の人間!?何を馬鹿な事を言っているんだキミは!?…………違う!さっきのセリフはそういった意味で言ったわけではない!』


 んん?もしかして、私との通信を切らずに、誰かともめてるのかな?


 ……何だろう?もめてる相手に物凄い心当たりがあるような気がするんだけど。

 とりあえずお兄さんを探した方がいいのかな?

 うん……もう、凄い嫌な予感しかしないよね。


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