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短編たち

人間なんて脆いんだから。

作者: よすがリズ

「ちょっと、そんなことしてていいの?」



僕がくつろごうと思ってコーヒーを手にした途端、彼女が後ろから覗き込んで言う。



「……うるさいなぁ」



「うるさいじゃないわよ。そんな暇してる時間あるなら、今しか出来ないことやりなよ。明日死んでも後悔しないように」



「……何でそんなにこだわるんだよ」



「だってよく言うでしょ? ‟明日やろうは馬鹿野郎だ!!”って。本当にその通りだよ」



「……」



「ちゃんとごめんなさいって思った時に言う。相手の目を見てありがとうって伝える。……好きって思ったら、ちゃんと言葉にする。……まあ、恋愛はタイミングが大事とか言うけどさ」



彼女はクスッと微笑んだ。



「……そうだな……」



「そうだよ。明日死んでも後悔しないような生き方しなよ」



だからどうしてそこまでこだわるんだ、と言おうとして口を紡ぐ。……まあ、仕方ないか。





だって、彼女は昨日死んだのだから。

最後まで読んで頂きありがとうございます!!(⋈◍>◡<◍)。✧

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― 新着の感想 ―
[良い点] 死者からの言葉、重いですね。『彼女』は、後悔を残して死んだのかなと思いました。
[良い点] 一つ一つの言葉にちゃんと意味がこもっている。 短いから想像が広がる。 めっちゃ悲しい設定。 [一言] 読んだあとになんとも言えない余韻が残りました。 話が短いから、いろんな考察ができそう…
[良い点] わーお! そう来ましたか! なんでそこまでこだわって口うるさく言うのかなと思ってましたが、これはやられましたね♪
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