懐中時計
続きです。どうぞ
美術が終わり、ホームルームを終わらせたら俺はすぐに玄関へ、向かった。こう見えても約束は守る主義の俺は、よく不良と間違われる…やはり外見だな人のイメージは。そんなどうでもいい事を考えながら俺は玄関に着いた、玄関に集合とか言っていた本人は人が真ん前にいるのに、スマホをつついていた。多分気づいていないであろう本人に、俺は声をかけることにした。
「おーい…来たぞ」
そんな声かけをすると、待ってましたぜと言わんばかりの早さでスマホをスリープ状態にして
「…急いでたらゴメン」
と述べた。まぁ帰るヤツがいないヤツは大抵時間を気にしない…俺も同じだ、だから俺は
「時間なんて気にすんな」
なんて言葉を朱菜に返した。さて本題に入ろう…俺は誰から物を貰う事が無い。だから、朱菜が俺に何を渡したいか無論分からんそれが原因なのか、俺はビクビクしていた。
「古くて埃っぽいけど…」
とか言って朱菜は、鞄から黒い革製の箱を取り出した…箱が見えた時点で俺の思考が停止する。何故なら…あれって指輪入れる箱やん…マジのヤツやん…告られたらどうすればいいのか分からず、ビクビクしていた俺をみて、朱菜はクスクスと笑い出しながら
「中身…懐中時計だよ笑笑」
え?何、何に怖がってんの俺今の恐怖の時間を返して…そんなことを心中で思ってしまった。だが疑問がある。何故俺に懐中時計を渡したかだ。朱菜と話す事が、無い俺にとっては理由が知りたかった。だから朱菜に尋ねてみた
「懐中時計って…俺は、お前になんかしたっけ?」
そう聞くと、あのいつもの冷やかな笑顔で
「してないよ〜使い方は……ゴメン…」
最後らへんから声が小さくなり、分からなった。それだけでは無い。何かから逃げるように走り去ってしまったのだ。さすがに、俺もこの言葉が出た。
「何だよ…ったく」
そういえば…朱菜が走り去り際に泣いてなかったか?と思った。まぁ気のせいかとか、思って俺も帰路を辿るのだった。
読んでくれておおきにー(〃´-`〃)後20話は、あるから最後までみてけろーm(_ _)m