再開の兆し
就職して二ヶ月はたったぐらいだろう。仕事も人間関係も充実していた。でも心に穴が空いたみたいに寂しかった。理由は分かっていた「愛する人」それが今いなかった。居たとしても海外にいる為…居ないのと同等のようなものだった。そんな毎日の土曜日。一人で河川敷でくつろいでいた時だった。まさかあの人に声をかけられらとは思いもしなかった。
「貴方が日暮くん?…」
その声の主は、可憐な女性で落ち着いた声でこう言ってきた。
「娘のために…ニット帽ありがとうね」
俺はこの言葉で察しがついた「朱菜 優衣の母親」だとゆうことに…俺はその言葉にこう返しておいた。
「いえいえ!自分とダッシュした時に風で飛んでしまったので…やるせなさ故の行動です」
それにしても…どうやってこの人は俺の事を知ったんだろう…それだけが疑問だった。そのあと世間話等をしていた。朱菜の母親と会ってから十分経った後に
「それでは…私はコレで…」
そう言って朱菜の母親は帰って行った。俺はまた河の景色を見てくつろごうとしたその時だった。俺の携帯から着信が鳴った。その着信は…朱菜優衣からだった。
「久しぶり!今から会わない?実は今帰ってきてるんだけど…どう?」
俺はこの誘いに歓喜を上げた。次の着信で待っている場所が書かれていた。
「そうだな…集合場所は…「月下霊園」でいい?今先祖に「帰って来た」って報告の御参りしてるから…」
と