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懐中時計と5つの約束  作者: 穂先ロア
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過去話

俺が「想い出」そんな言葉を嫌いになったのは中学生の時だった。別に家で嫌な事があった訳では無い。先公が嫌いだった訳でも無い…虐められていたのだ。家の家系関係で髪の毛が白系それだけで「不良」とか「除け者」等と罵倒されて………もちろん物も盗られた…殴られもした…ただその中で救ってくれたヤツが居た。ソレが「草道 蓮」だった。救われた日から俺は草道と行動するようになった。その関係が今でも続いている。その日以降は楽しめたのだ。しかし…俺は「思い出なんて作るもんじや無い」なんて言って「想い出」そんな言葉が嫌いになった。

珈琲が来たと同時に、そんな話を今朱菜の隣で話していた。その時の自分の顔は哀れみな表情だろう乾いた笑みを浮かべさせ俺は言葉を出した。

「笑えよ…ちいせぇ事で「何か」を嫌いになって…とかさ…」

例えそんな事を言ったとしても朱菜は…笑わなかった。むしろ…肩に手をよせてこう言ってくれた。

「大丈夫…日暮君は悪くないよ」

言葉が出なかった。泣くのを堪えるのに必死だったが感謝は言わないといけないと思ったので

「…ありがとう」

と無愛想な人みたいにかえしておいた。

カフェに入って一時間は経過しただろう辺りは紅く染まっていた。俺は自宅の方に足を向けて

「朱菜…おめぇは戻ってな…後は大丈夫だから」

そう朱菜に告げていた。朱菜は少し笑みが浮かんだ俺を見て安心した顔で

「うん!じゃまた明日ね!」

そう言った後朱菜は学校へ…俺は自宅へ向かった。俺はちょっとだけ笑いながら

「…想い出か…いいものなのかもしれないな」

そう言った。

自宅に戻った後携帯を開くと…学校からの着信が三件あった。少し呆れた顔で俺はこう言った

「あーあ…明日朝からまた「特別指導」ってか…」と

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