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懐中時計と5つの約束  作者: 穂先ロア
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開園直後の地獄

ちょっと活動休止してました。すいません今後から活動再開していきますのでこの私「東の白狼」をぜひ、今後ともよろしくお願いします。

開園と同時に俺達3人は遊園地に入る事になった。俺は、最初からジエットコースターには乗らんだろうと…そんな事を思っていた。しかし世界は理不尽だ不条理だ。なんでそう思えるのかって?そうだな…言っておくと俺達は今アトラクションに並んでいる。だがただのアトラクションでは無い。そう何を言おう最初1発でジエットコースターなのだ。まぁ…原因は、草道だ。あいつは俺が苦手なのを知っているにも関わらず

「最初は…ジエットコースターっしょー!」

これを述べた本人には、今すぐ殴りを入れたいと思ったが…ここでやると色々問題になるのであえてやらないことにする。ガタガタ怯えるように震えながら俺はこう言っていた。

「殺される!嫌だまだ死にたくない!」

すると隣からクスッと笑い声が聞こえた。隣に居るのは朱菜なので恐らくそうだろう。クスッと笑ったであろう朱菜に俺は質問する。怖くないのか?とすると…風で乱れかけていた木陰のような色の髪を少し整えながら朱菜は言った。

「怖くないかな…だって……頼れる人の隣だもん。昔の自分だったら…話は別。好きな人と離れて暮らさないといけない恐怖が、あったからね」

そんな事を夏の向日葵のような笑顔で言っていた。朱菜は、強いのだろう。力では無い。心の事だ。だが俺は違うジエットコースターが大の苦手なのだ。そんな心は、この状況ではできない。すると、しばらくしてジエットコースターが動き出した。恐らく察しが付く人は分かるだろう。俺は精神的に死んだ。そうだ…多分見えてる人には、魂が見えていだろう。人によるが…俺にとってジエットコースターは、「地獄」そのものなのだから。

「ひぐ…DONMAI☆」

ちょくちょく煽り口調で、言ってくる草道には、これでもか!と言うぐらいの殺意出して次に行く事になったのだが…朱菜の頭を見てみると被っていたニット帽が無い。俺はそれに気づき朱菜に尋ねた。

「おい朱菜…ニット帽どこにやったんだよ?」

朱菜は驚いた後どこか悲しげな笑顔で言った。

「あ…多分風にさらされて…どこかに…お気に入りだったんだけどね…あはは…」

俺はそんな朱菜の表情と声を聞いてこう思った。もうジエットコースターは懲り懲りだと。もし乗らなければ朱菜の帽子が無くならなかったのだから。

帰り道朱菜と俺はバスの中で話していた。草道は…寝てしまったらしい。2人で今日の感想を言い終わると朱菜が疑問になるような事を言っていた。

「あの!……やっぱりなんでも無い…」

さすがの俺も「ん?」となったが、深く問いたださない事にしよう。さて朱菜が、言っていた 思い出作り は、ちゃんと出来ているはずだとそんな事を心に思いこの旅に終わりを告げるのだった。

次回は、いつもどうりの「数少ない学校生活」です!お楽しみに

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