アルマ高等学校
ユカリはアルマ高等学校に潜入捜査官として潜入。
そんな中、クラスのリーダー格から
「お前は下民か?地位はあるのか」
と聞かれー!?
ユカリの地位が明らかになる!
2アルマ高等学校
チャイムの音が鳴り響く。
ここはアルマ高等学校ー。
アルマリ帝国の中にある、大きな高等学校だ。ユカリはアルマ高等学校に潜入捜査していた。
「転入生のユカリ・フルワーネさんです。皆にご挨拶を」
担任のミシェタが言う。因みにミシェタは女だ。
「はい。ユカリ・フルワーネです。宜しくお願いします」
クラスメイトから歓喜の声や、「地位は!?」との声も聞こえてくる。
「皆、地位とか聞いちゃ駄目よ。自分たちがアパネ(普通の平民より上の位。アルマリ帝国は地位で決まる)だからってユカリさんとは同じなのだから」
「ちぇっ。アパネじゃない奴は下民だよ、先生」
そう言ったのはクラスのリーダー格だ。
「こら!辞めなさい。ユカリさん、ごめんなさいね」
「いえ、大丈夫です。私の地位はリルラ(リリカと同じ地位。リリカは王に仕える者、ユカリは王に仕える潜入捜査官)なので」
「えぇ!!??」
クラスメイトが一斉にざわつき、中にはひれ伏す者、握手を求める者までいた。
「ユカリさんはリルラです。皆とは立場が違います。何かあったら女王陛下マリア様が許さないと思いなさい」
ミシェタは言い、ユカリを席につかせた。
(何故リルラと言わなければならなかった?皆は多分私のご機嫌取りになるだろう。女王陛下に仕える為に。でも駄目だ。私とリリカがリルラなのだから。他の者には任せないとの女王陛下のご命令だしな)
ユカリはそう思いながら溜息をついたのだった。
昼休み。
各クラスからユカリを一目見ようと人が多く集まっていた。
「おお!噂のリルラの子だ!」
「俺、ユカリ様の彼氏になったら女王陛下に会えるかな!?」
「気に入られなきゃ!」
色々な会話が聞こえてきた。
ユカリはその頃、クラスメイトに話しかけられていた。
「ユカリ様、どうしてこのアルマ高等学校に?」
「ユカリ様、女王陛下はどういう感じなのですか?」
「ユカリ様、勉強などは」
口々に「ユカリ様」と皆が言う。ユカリは潜入捜査官だ。女王陛下の命令を推奨出来ないまま1日が終わりそうだった。ユカリはそれではいけないと思い、席を立ち、静かに教室から出て行った。
「うわ、あの子がリルラの子!!美人だし超タイプ」
「ユカリ様は何処に行くんだ!?」
皆ユカリの後をつけようとしたが、ユカリはもう廊下から消えていたのだった。
次回もお楽しみいただけたら幸いです(◍´͈ꈊ`͈◍)