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神官

更に2ヶ月後


あれから順調にポイントを貯めて、ガチャを4回引いた。


1回目は中くらいの光、黒騎士ガイム常時出力30

これで、ガイムもトランザムの様に強化された。


2回目は小さい光Aランク冒険者の剣士、カイン

迷宮で命を落とした剣士、卓越した剣技を持つ。

使用は一回のみ


3回目は中くらいの光、私自身の常時出力30

これで、それなりの魔法が使える様になり、ガイム達の援護ができる様になった。


4回目も中くらいの光、黒騎士ガイムの常時出力50

出力50になったガイムは圧巻の強さだった、上層の魔物なら相手にならない。


戦力は整いつつある、ぼちぼち下層に進もうか。


それと、現在のポイントは1700、いざという時の保険に多少のポイントの余裕を残しているが、そろそろもう一回引こうかなと、私はガチャを取り出す。


ガチャを使用する、眩い大きな光があふれる。


光が治ると、一体のリッチが立っていた。


大魔導士リリア


魔導を極めたと言われるSランクの冒険者、ライノの迷宮で命を落とした。

同じパーティであった、ムスクとは恋仲であったと噂される。


いつもの様に流れてきた情報に驚く、私と同じパーティで、しかも恋人だと! 噂とされていて確証はされてないが衝撃を受ける。


よくよく見ると、リリアは確かに女性であった雰囲気を感じられるが、それだけだ、私の記憶が戻る様な事はなかった。


しばらく思い悩んでいた私だが、これ以上考えていても仕方ないと気持ちを切り替える。


それから、またいつもの様に迷宮の魔物を倒していく

、リリアも加わり遠距離の攻撃手段が増えたのは良かった。


まだ出力10なので、威力は心許ないが、それでも並みの魔物なら魔法一つ放つだけで倒していく。


これで万全ならどれほどの威力と言うのだろうか、これ程の魔導士が命を落とす、ライノの迷宮、その下層の危険度を認識し流れもしない冷や汗が流れた錯覚を起こす。


人影が見えた、魔物ではない、冒険者だ。


面倒だな、やはりというか人の命を奪いたくなかった

それ程強くなくても殺さずに無力化させるのは骨が折れる、何度かポイントを使わされた事もあった。


できれば逃げたかったが、相手もこちらに気づき好戦的な視線を向けてくる。


仕方ない、今の私達なら無力化させるのもそれ程困難ではないはずだ。


そんな甘い考えをしていたら、冒険者の一人が杖を掲げた。

『ホーリー』


瞬間、前に立つガイムの体が弾ける。


音速を超える光の矢がガイムを攻撃したのだ。


冒険者の一人、遠目に女性とわかる、また杖を掲げる。


やばいな、並みの冒険者じゃないぞ。

『シールド』

私達の前に、防壁を作ると同時に冒険者の杖が輝く。


シールドに衝撃、鉄壁のはずの防壁が歪む。


女性の冒険者の横にいる、男が同じ様に杖を掲げる。


二人の冒険者の放つ光の矢に、シールドは呆気なく破壊される。


『聖神官ムスクのリッチと聞いたから、どれほどの者かと思ったら大した事ないわね』


『所詮、底辺の奴らが言う話しだ信じていたわけではなないだろ、サリア』


『まあねぇ、そもそもムスク自体、迷宮ごときで命を落とす辺り、大した事ないんだろしね、ねぇアスク』

サリアと呼ばれた女性が横の男に話しかける。


『それもそうだな、珍しく冴えた事を言う』

アスクと呼ばれた男はニヤリと笑う。


二人の冒険者は戦闘中だと言うのに、雑談を初めてしまった、余程の自信なのだろう。


その自身も先程の魔法を見れば、頷ける。


敵は6人、神官5人と剣士一人という、歪なパーティだが豪華な神官服を着た二人の実力は恐らくSランクであろう。


他の4人がどれほどかは分からないが、出し惜しみしている余裕はなさそうだ。


ガチャのポイントを消費する。


黒騎士ガイムの出力100


次に黒騎士ガイムの親衛隊を解き放つ。


最後に

『ファイトアップ』

パーティの戦闘時の全能力を5パーセント上昇させる、今の私ができる最大限の支援魔法をかける。


急に現れた、ガイムの親衛隊に冒険者が驚く。


が、Sランクであろう二人の冒険者は憮然とした表情を崩さない。

『雑魚が数を増やそうが無意味よ、身の程を知りなさい』

杖を掲げ魔法を放つ。


一閃


ガイムが光の矢を切り裂く。


全力のガイムを止めるには音速を超える程度では無理だ。


『なっ!』

サリアの顔に焦りが浮かぶ。


慌てて、次々と魔法を放つ冒険者達たが、ガイムとその親衛隊は魔法を切り裂き距離を詰めていく。


剣士がガイムの前に立つ。


勇敢だが無謀だ。


剣士とガイムの剣がぶつかる、驚く事に剣士はガイムの剣を受け止めた。


ガイムが私の意思を感じて手加減したのもあるが、それでも驚愕に値する。


けれど二度目はない、剣士の持つ剣はひび割れている。


『サンクチュアリ』

聖なる光がガイムと剣士を包む。


光がおさまると、剣士は倒れガイムは膝をついた。


馬鹿な! 味方ごと攻撃しやがった、サンクチュアリは対アンデットの最終兵器の様な魔法だ、いくら全力のガイムでもダメージを受ける、がアンデット用の魔法でも人間にもダメージは通る、それも並みの魔法とは比べ物にならない威力で。


『ははは、良くやってくれた、弾除け以上の成果だ、褒めてやるぜ』

アスクが高笑いをあげる


ちっ! 親衛隊だけじゃ、奴等の魔法の餌食だ、不味いな


残りのポイントは300、ギリギリだが、やるしかない


自らの出力30上昇


聖神官ムスク出力60


ギリギリ、これならイケるか。

『リライト』

再生の魔法をガイムに放つ。


魔法が傷ついたガイムを癒す。


ガイムが立ち上がり歩を進める。


『なっ! リライトだと、クソこの死に損ないが』

悪態を付きアスクが魔法を放つ、サリアや他の神官も続く。


多少動きに精細を欠くが、ガイムは魔法を切り裂いていく。


私もリライトを何度も放つ。


リライトはキュアと効果はさほど変わらない割に魔力の消費も激しく扱いも難しい、唯一の利点が邪悪な存在である、アンデットにも使えると言う利点にもならない利点だが、今回は助かった。


リライトを掛けるたびにガイムの動きが良くなる。


ついに冒険者の前にガイムと親衛隊はたどり着く。


『クソがぁぁ』


『ふざけないで』

悲鳴の様な雄叫びをあげるが、あそこまで距離が詰まり神官が剣士相手にどうする事もできない、ましてや黒騎士ガイムとその親衛隊相手に。

  決着は着いた。


 ガイムとその親衛隊により、5人の神官達は斬り伏せられた。


 私は呻き声を上げている、神官達に近づく。


『く......くるなぁ』

『ヒィ......やめて』


 悲痛な声を神官達は上げる、毎回の事ながら襲われたのは私の方だというのに。


『キュア』

 怯える神官達に構わずに近づくと、治癒魔法をかけておく、完治して、又攻撃されても面倒なので最低限に留めているが。


『な!』

 神官達が驚いて声を上げる。

 これも見慣れた光景だ。


 私は気にせず、倒れている剣士の元に向かう。

 こちらのが重症だ、それもそうだろう、サンクチュアリを食らったのだ、生きているだけでも大したものだ


『キュア』

 少し強めにかけておく。


 しかし仲間毎、魔法をぶつけるとは、どんなパーティーなんだ。


 まあ、私が気にしてもしかたがないか。


 そう思い、冒険者の前から、私達は離れた。

 後ろから、何やら声が聞こえた気もしたが、もう聞き取る事はできなかった。


 しかし、先程の冒険者達は、どうやら初めから私達が目当ての様な口振りだったな。


 以前にも似た様な事があった。


 目立ち過ぎたか。


 この先、こんな事が増えると面倒だな、出来るだけ人とは戦いたくはないといのに。


 やはり下層を目指するか。

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