ガチャを引こう
ライノの迷宮か、僅かな記憶によればダンジョンの奥は深く攻略は困難とされていたはず、ダンジョンは最奥まで行き攻略すると、何かしら価値あるものを手に入れれる、難しいダンジョンをほど褒美も大きい、ライノの迷宮にいたっては願いは何でも叶うと言う噂すらあった。
私の記憶もダンジョンを攻略すれば戻るかもしれない、さらに言えば人の体に戻る事も可能かも。
期待しすぎは良くないが、当てもなく生きていくのは、なかなかにシンドイものだ、ダンジョンの攻略を目標にひとまず進んでみるか、幸いこのガチャの力は計り知れないからな。
となれば、戦力を揃えなければな。
目標が決まってやる気もでてきたので、サクサクと魔物を倒しポイントを貯めていく。
冒険者達と戦ってから二週間が経つ頃1000ポイントがついに溜まった。
早速私は1000ポイント消費し英雄ガチャを使う。
淡い光がガチャから漏れる、以前と比べると光がだいぶ弱いな。
光がおさまると、黒い水晶が手元に残った。
何だこれ?
水晶を見ていると、また頭に情報が流れ込んでくる。
英雄の親衛隊
英雄トランザム直属の部下、一人一人が精鋭である。
一度しか使えない。
なるほど、一回使ったら消えてしまうのか、色々ガチャには種類があるみたいだ、光も小さかったし、1回目でトランザムがでたのは運が良かったのかもな。
気持ちを取り直して、またポイント集めようかな。
更に二週間後
やばい、現在私は魔物の群れに囲まれている。
前には、スケルトンジェネラルとスケルトンの群れ、後ろにはオーガや巨大トカゲの群れが、極力こうゆい自体を避けてきたが、スケルトンの群れから逃げようとしたのが裏目にでた。
逃げた方にオーガやトカゲの群れがあり、囲まれてしまった。
ポイントを消費して、トランザムを強化してもいいが乱戦になれば私の身が危ない、チョットもったいないがあれを使うか。
私は黒い水晶を取り出す、何となく使い方は分かっていた。
『センシタチヨタマシイヲトキハナテ』
水晶が輝き、砕け散り10体のスケルトンが現れる。
そこからはあっという間だった、トランザムと10体のスケルトンは30体はいたであろう魔物の群れをあっさりと切り倒した。
スケルトン一体の実力が出力10のトランザムと同じくらい強かった、やっぱりもったいなかったな、しかし他にすべもなかったし、しかたないか。
戦いが終わると親衛隊のスケルトンは崩れ落ちた。
崩れ落ちたスケルトンが淡く光り、気づけば十人の人が立っている、しかしその姿は淡く光り透けている。
幽霊と言うやつか。
『我々を解放してくださり、ありがとうございます、トランザム様の事もどうかよろしくお願いします』
幽霊の一人が私に告げる。
『ドウユウコトダ』
突然の言葉に私は理解が追いつかなかった。
『我々はこの迷宮に囚われていました、それを貴方様が解放してくださったのです、どうなっているのかは我々には分かりませんが、ではもう時間もない様なので』
幽霊達の姿は段々と薄れていく。
彼等はトランザムに近づき膝を着いた。
『トランザム様、我等は先に行かせて頂きます、御武運をお祈りしています』
言い終えると彼等の姿は掻き消えた。
迷宮に囚われていたか、それを解き放つのがこのガチャの否、私の役目だろうか。
謎は深まるばかりだな、そもそも私自身も迷宮に囚われている一人かもしれない。
どちらにせよ、やる事は変わらないか、目的が増えただけ、丁度今のでポイントが溜まった。
ポイントを消費しガチャのボタンを押す。
強い光がガチャから放たれる、トランザムの時と同じだ。
光がおさまると、黒い甲冑を着込んだスケルトンが立っていた。
情報が流れてくる。
黒騎士ガイム
亡国ランドの将軍、常に黒い甲冑を身にまとう事から黒騎士と呼ばれ恐れられた、トランザムとは敵として何度も切り結び、その力は拮抗していたと伝えられる。
黒騎士ガイム、また覚えのある名前だ、トランザムとは敵同士か仲違いとかしないよな、今はスケルトンだそんな事も起きぬか。
戦力が増えた事でポイントを集めも捗るな。
ふた月後
ふはは、わが軍団もなかなかに戦力が整ったのう。
軍団と言っても3体しかおらぬが。
あれから3回ガチャを引いた。
1回目、中くらいの光だった、トランザムの出力常時30にアップ
これはなかなかに強力だった、多少の群れも難なく倒せる、トランザムが切り込み、ガイムに護衛してもらうのだ。
二回目は、小さい光、ガイムの親衛隊だ、使ってないがトランザムの親衛隊と同じものだろう。
3回目は、中くらいの光、これは意外だったが私自身の出力10だった、これで私も戦える様になったのだ。
そして私自身の情報も手に入った。
聖神官 ムスク
Sランクの冒険者、神官として最高位の魔法を駆使し数々の迷宮を攻略、ライノの迷宮に挑み行方不明に。
やはりというか、私もこの迷宮に囚われていたみたいだ。
そして私自身なかなか強いことも分かった、今は10/100の力しか出せないがそれなりに戦える、まあリッチなのに神官の魔法を使うと言うのはだいぶシュールだと思うが、私の魔法を見た冒険者は皆一様に驚いていた、中には泡を吹いて倒れるものまで。
まあ気持ちは分かる、逆の立場なら私も驚くだろうから。




