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炎の儀式とミネストローネ 1(茜視点)

異世界おもてなしご飯が、コミカライズ決定です!

今秋、ヤングエースUPにて連載開始予定になります。詳しくは活動報告を御覧ください。

 ――炎の神殿は、夜の帳に閉じ込められている。

 私が今いる場所は、そう言われている場所だ。

 今は時間的に言うと昼だ。けれども、その神殿の周りは闇に包まれて、陽の光が差し込むことはない。

 だけど、その神殿自体が煌々と光を放っているから、決して暗く過ごし難いということはない。


 石造りの神殿の至る所に、松明が設置されていて、どれもこれも勢い良く燃え盛っている。そのおかげで、真冬だと言うのに、神殿の中はまるで春のように暖かだ。柱の上部には、爬虫類が絡みついているようなレリーフが彫られている。それはこの神殿が信仰する炎の精霊であるサラマンダーを象ったものだ。


 ウンディーネが心に沁みる歌を愛し、シルフが風を渡る音を愛し、ノームが大地を揺るがすようなリズムを愛すのならば、サラマンダーは光を愛す。その光というのは、太陽から注ぐ温かい光というよりは、炎が発する眩い光。焚き火が発する暖かな光。夜空に打ち上がる花火のような、一瞬の儚げな光。この神殿は、炎の精霊サラマンダーを信仰している為、魔力によって太陽の光を遮断して、サラマンダーが好むような炎の光で、神殿内を満たしているのだという。


 神殿内の通路を歩いていると、壁を蜥蜴の様な生き物が這っているのを見ることが出来る。

 その蜥蜴は松明の炎の近くで、ちろちろと長い舌を出していることが多い。それは、サラマンダーの子供なのだという。



「この神殿は、サラマンダーが過ごしやすい様に設計されています。そのおかげでしょうか。いつの日からか、サラマンダーの姿が常日頃から、神殿内で見られる様になったのだといいます」



 そう教えてくれたのは、この炎の神殿の神官であるヴィルマさんだ。

 赤い衣の神官服を纏ったヴィルマさんはエルフ。黄土色の髪の間から覗いている耳は、長く尖っている。森の民であるエルフが、何故炎の神殿で神官を務めているのかというと、彼女自身の好みの問題の様だった。



「――ああ、子供のサラマンダーは尻尾の先が白っぽいのです〜。生まれたては、まるで燃え盛る炎の中心の様に真っ白で、肉眼で見るのが辛いほどの光を放っておりますの。それが成長するに連れ、まるで上質な黒檀の様に艶がある黒に変色していくのです。……素晴らしいでしょう〜? 勿論、鱗の隙間からは、まるでマグマの様な灼熱の赤が覗いているのです。尊い。なんて尊いのかしら。それに、ご覧になって……このつぶらな瞳!」



 ヴィルマさんは、サラマンダーに傾倒しているらしく、語りだすと止まらない。今も首に巻き付けた、イグアナくらいの大きさのサラマンダーを、優しげな手つきで撫でている。エルフは所謂長命種。彼女は、この神殿に居る誰よりも長く、神官として精霊を信仰し続け、サラマンダーを愛で続けているのだそうだ。サラマンダーを心から愛し、長年信仰を絶やさずに居ると、精霊界に連れて行かれることもなく、触れ合うことができる様になるのだという。精霊に認められ、精霊と共にあることを許される存在というのは、非常に稀で、精霊信仰に於ける極致のひとつなのだそうだ。

 ではそんな彼女が、何故一介の神官におさまっているのかと言うと、それは彼女曰く「煩わしい執務で、サラマンダーを愛でる時間が減るのは耐えられません」とのことだった。……筋金入りのサラマンダーフェチ。彼女への認識はそれで合っている様だ。


 広い神殿の中を、先導するヴィルマさんの後について歩く。そして、辿り着いたのはそこそこの広さがある厨房だった。そこは、窓がなくて松明の灯りで煌々と照らされている以外は、獣人の国テスラで使わせてもらった厨房とあまり変わらない仕様だった。これなら、なんとか問題なく使えそうだ。大きな竈には既に火が入れられていて、その炎の中では、サラマンダーたちが気持ちよさそうに昼寝をしていた。



「器具は何を使って頂いても構いません。

 ――茜様。どうか……サラマンダーの為に。古の料理を復活させてくださいませ」



 ヴィルマさんはそう言うと、私に向かってゆっくりと頭を下げた。

 私は次第に高まっていく緊張感を感じながら、小さく頷いたのだった。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ――少し時間は遡る。

 それは数日前のことだ。いつも通り家事をこなしていると、我が家にルイス王子が訪ねてきた。ジェイドさんなんかは、私とルイス王子が交流があることを知らなかったから大層驚いていた。

 そして、ルイス王子は私にとあることを持ちかけてきたのだ。



「……古の料理?」

「正確には、初代聖女のもたらした料理だね」



 ルイス王子はそう言って、カップから立ち昇る紅茶の香りを堪能してから、ひとくち飲んだ。

 我が家のソファに座り、エーミールさんを脇に侍らせて紅茶を楽しんでいるルイス王子に、私は胡乱げな視線を向けた。


 この数日間、ルイス王子は毎朝雪かきに現れては、我が家で朝食を食べることを繰り返していた。それも、ジェイドさんが来る気配がすると、さっと帰っていく周到ぶり。一体、何が目的なのかわからない。雪かきの時に私の前に現れる際は、「ダニエル」と偽名を名乗り、いち兵士として気さくに接してくる。けれども、一度王子様……「ルイス王子」になると、途端に高貴な雰囲気を漂わせて、近寄りがたい感じもする。

 単純に「ダニエル」さんだった時は、あれほど気さくな人だと思っていたのに、今になっては毎日顔を合わせていても、全く人柄が読めない。彼の二面性を目の当たりにする度に、この人にはまだ何か()があるんじゃないかと疑いたくもなる。……ああ、ひとつだけ。面白いことが大好きな人。それだけは、彼との短い付き合いの中で学ぶことができたけれど。

 


 私は座布団に座って、紅茶を優雅に楽しんでいるルイス王子が話すのを待った。因みに、ジェイドさんはエーミールさんの様に、私の背後に立っている。そっとその様子を伺うと、王子様の御前だからか、騎士らしいキリリとした表情で私を護ってくれていた。ああ、格好いい……って違う。そんなことを考えている場合じゃない。

 ジェイドさんに見惚れている間に、ルイス王子は紅茶を飲み終わった様だ。カップをエーミールさんに渡すと、穏やかな笑みを浮かべて話を再開した。



「ドワーフたちが造っている氷上船。知っているだろう? それに必要な素材を、聖女が精霊から賜るという儀式があってね。色々と準備を進めていたんだが――そこで少し問題が起きたんだ」

「――問題?」

「その儀式っていうのは、大鷲で一時間くらい行った所にある炎の神殿で行うんだ。そこで聖女が炎の精霊(サラマンダー)の魔石を、神殿の最奥で授かる儀式を執り行う。そしてその魔石を受け取った後に、国王夫妻主催で宴を催すんだ。それも、国中の貴族が集まって行う盛大な晩餐会さ。

 ……で、問題なのはその儀式と晩餐会に出す料理だ」



 両手を組んだルイス王子は、ふう、と憂鬱そうに溜息を吐いた。



「その宴には、炎の精霊を讃える為に、赤い色の料理を作ることに決まっていて――まあ、問題の一品以外は、その地方に伝わる料理だからいいんだが、ひとつだけ初代聖女が残したレシピで作られた料理があったんだ。で、問題なのはそのレシピが失われてしまったらしい、ということなんだ」



 百年ほど前に、炎の神殿でボヤ騒ぎがあり、儀式に纏わる書物が燃えてしまったのが原因らしい。

 ……炎の精霊を祀る場所なのに、ボヤとはこれ如何にとは思うけれど、それはさておいて、そのレシピは初代の聖女が残した大変貴重なものであり、儀式には欠かせないのだそうだ。



「……それは、大変ですね。初代聖女の残したレシピ……なんという料理なのですか?」



 すると、ルイス王子は意味ありげな笑みを浮かべた。



「――ミネストローネ。焼け残った書物には、そう記されていたよ」

「ミネストローネ!?」

「良かった。知っていたんだね。作れるかな」

「そりゃあ……材料があれば……でも、私の知っているミネストローネが、その神殿に伝わっていたミネストローネと同じものかなんて、わかりませんよ?」



 私がそう言うと、ルイス王子は「それは問題ない」と片手をひらひらと振った。



「神殿には、長年そこに仕えている長命種がいる。女性のエルフの神官なのだが――彼女なら、その『ミネストローネ』とやらの味を知っているはずだ。彼女の協力を仰げばいい。それに、聞いたよ? レイクハルトのこと」

「え?」

「君の料理、シルフに大人気だったらしいじゃないか」



 ルイス王子が言っているのは、レイクハルトでの風の精霊シルフに感謝を捧げる儀式の再現で、私の作った鰻の蒲焼きにシルフが群がったことを言っているのだろう。

 ハチドリの様なシルフに、ツンツン突かれまくった記憶が蘇って、思わず口端が引き攣る。

 ――正直、あれは怖かった。



「今回の料理も、炎の精霊サラマンダーに捧げる供物でもある。復刻した初代聖女の料理がサラマンダーに大人気だなんて、とても夢があるじゃないか」

「はあ……」



 私が曖昧な返事をすると、ルイス王子は改めて協力をを求めてきた。

 私は少し悩んだけれども、結局は協力することにした。けれども、どこか不安な気持ちが拭えないのは何故だろう。



「……わかりました。請け負いましょう。妹の為になるのなら、なんでもしますよ……でも」

「でも?」



 じっとルイス王子を見る。彼はうちに来たときから、不自然なほど上機嫌だ。と言うよりは、これから起きる(・・・・・・・)愉快な出来事を楽しみにしている、と言った方が良いのだろうか。



「何か企んでません?」

「いやいやいやいやいや! やだなあ、茜ちゃん(・・・・)! そんなことないよー」



 口調がダニエルさんに戻ってきている。益々怪しい。

 私がじっとりとした目でルイス王子を見つめると、彼は頬を指で掻きながら、非常に気まずそうに言った。



「そんな目で見ないでよ。変なことは考えてないよ。……俺はね?」

「それはルイス王子以外の人は考えているってことですか!?」

「まあまあ、そんなに興奮しないでよ。それに、君にとっても意味のあることだと思うんだ」

「――何がですか?」



 すると、ルイス王子はニンマリ笑って、立ち上がって私のそばまでやってきた。そして、口元に手を添えて――私の斜め後ろに立っているジェイドさんの方を気にしながら、小声で言った。



「茜ちゃんもみたいだろ? 聖女と王子が、炎の神殿で行う、魔石付与の儀式の様子」

「――は?」

「儀式の様子は、本来なら外部の人間は見れないんだ。けれど、供物を作った料理人は儀式に参加できるらしいんだよね」

「――へ?」

「妹の晴れ舞台。見てみたくない?」



 そして、ルイス王子は、少しだけ間を置いて、囁く様に言った。



「――ねえ。悪い様にはしないよ?」



 言いたいことだけ言って、私の耳元から顔を離したルイス王子は、まるで悪戯好きの少年の様な顔をしていた。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ――というわけで、私は今、炎の神殿でミネストローネ作りをすることになった。

 ルイス王子には色々と思惑がある様だけれど、私としては妹が関わる儀式の役に立てるということなら、断る理由はない。私が妹にしてあげられることは、今も昔も料理ぐらいのものだ。だから、全力を尽くそう。頑張ろう! そう、気合を入れた。



「では、私は後でまた参りますね〜。『ブイヨン』? でしたか。出来上がったらお呼びください」

「はい。わかりました。ありがとうございます」



 ヴィルマさんには一旦帰ってもらって、取り敢えずは一番時間のかかるブイヨン作りを始めることにする。神殿に伝わっていた大体の具材は聞いてあるし、それも私の考えていたものと大差なかった。ブイヨンが出来上がってから、味の調整をしても問題ないだろう。


 ――ブイヨンかあ。大丈夫かなあ。


 自宅で作る時は、ブイヨンが必要な料理には、顆粒になっているものやキューブになっているものを使っていたけれど、今回作る量が量だけに、手持ちでは絶対に足りない。なんたって、宴に集まる人全員に行き渡るくらいの量だ。足りないどころの騒ぎではない。それじゃあどうしようかと悩んだ挙句、なんとか自作できないかと、以前日本に帰った時に手に入れた書物の中の料理本を漁ってみた。

 すると、フランス料理の本に作り方が書いてあったので、ブイヨンに挑戦することにしたのだ。


 ――何度か、家で試作はしてきたけれど、緊張する。


 深呼吸をして自分を落ち着かせていると、材料の確認をしていたジェイドさんが戻ってきた。



「茜。材料は全て揃っている様だよ」

「確認ありがとうございます!」



 すると、ジェイドさんは一瞬視線を彷徨わせてから、暫く考えた後、躊躇いがちに言った。



「あのさ、茜は……ルイス王子と……」

「ルイス王子?」



 思わず首を傾げると、ジェイドさんは「なんでもない」と笑って、私の頭にぽんと手を置いた。



「頑張ろう。沢山練習して来たんだから、上手くいくさ」



 ジェイドさんはそう言って、私の頭を優しく撫でた。温かい感情で満ち溢れている、その蜂蜜色の瞳で見つめられると、お腹の奥がぽかぽかしてきて、私は知らず知らずのうちに微笑んでいた。



 美味しいミネストローネを作るには、ブイヨンは欠かせない。

 ブイヨンとはフランス語で『出汁』を指す言葉なのだそうだ。ただブイヨンには色々と種類があり、鳥がらから取ったものや、牛骨から取ったもの、野菜から取ったもの……様々ある。


 ぺらり、と本のページを捲る。そこには写真付きで様々なブイヨンのレシピが書かれていた。今日作るのは、鶏ガラを使ったブイヨン。どんな料理にも合う、基本中の基本のブイヨンだ。


 まずは大量の鶏ガラを水洗いして、血合いを綺麗に取り除いていく。この鶏は、炎の神殿で飼われていたものだ。サラマンダーは鶏肉を好んで食べるらしい。だから、初代聖女もミネストローネを作る時に、牛骨よりも鶏ガラを使っていたのではないかと言う予想と、以前の儀式の時に、鶏ガラを厨房に運んだ気がするというヴィルマさんの証言から、鶏ガラのブイヨンを選んだ。

 ……因みに、ヴィルマさん。彼女は料理が全く出来ないらしい。竈の前に立つと、サラマンダーの象徴である炎を眺めるのに夢中になって、料理に手がつかなくなるそうな。……神官としては優秀な彼女だけれど、私生活は結構なポンコツな様だ。


 ブイヨンを作るのに必要なのは、鶏ガラと――今回はもみじを入れることにした。もみじとは鶏の脚の部分だ。ゼラチン質が多いもみじを使うと、旨味が増すらしい。それは、ラーメンの出汁と一緒の考え方の様だ。

 もみじは、爪の部分は切り取っておく。そのまま煮込むと、雑味が出るからだ。鍋に水と塩を入れたら、鶏ガラ・もみじを入れて煮込んでいく。湯が沸騰してくると、表面にふわふわしたアクが浮いてくるので、丁寧に掬っていく。



「――うわ。アクが結構出てくるね」

「ガラですからね……アクは丁寧に取る必要があるみたいです。それと、浮いてきたアクを取りきったら、少し混ぜて、ガラの隙間に溜まって浮いてこれなかったアクも浮かび上がらせましょう。とにかく、丁寧に取る! それが重要だと、本にはありました」



 巨大な鍋を前にして、ふたりで真剣な面持ちでアクと戦う。

 一旦、ジェイドさんに鍋を預けて、私は香味野菜の準備だ。玉ねぎ、人参、にんにく。これは出汁が出やすいように、繊維を断ち切るように切っておく。

 それと準備するものがもう一つ。

 それはブーケガルニ。ブーケガルニとは、数種類のハーブや香味野菜を束ねて、糸で縛ったもの。煮込み料理をするときに、臭み取りに使うのが一般的だ。今回は、パセリとローリエ、タイムだ。色鮮やかな緑色の新鮮なハーブたちは、これも炎の神殿内の温室で育てられていた。元々は料理に使う為に育てられていた様なのだけれど、レシピが失われてから使われなくなって久しい。どうやら温室担当の神官は、そのハーブたちの使い道は知らなくとも、なんとなく惰性で育て続けていた様だった。


 もしかしたら、初代聖女とは料理人か何かだったのだろうか。

 ハーブたちを木綿の紐で結わえながら思う。そのパセリも、ローリエも、タイムも。私が知る姿とは何処か違う。葉の形が違ったり、ほんの少しの違いだけれど、一見すると同じハーブと断定するには難しい。

 鑑定魔法を使えば、同じハーブだとはわかるけれど……普通の人では無数にある食材の中から、目的のハーブを探し出すのは難しいだろう。私も、カレー粉を作ろうと思ったけれど、早々に諦めたくらいだ。それくらい、異世界の未知の食材の中から、自分の思う食材を手に入れるというのは難しいことなのだ。

 だから、自分の職業にするくらい、料理に情熱を傾けることが出来る人だったのではないかと思う。


 それにしては、現代に初代聖女の料理が残っていないのが気になるけれど。まあ、最初に聖女が召喚されてから千年ほど経っている。時が経つに連れて、廃れてしまったのかもしれないし、何か事情があって残っていないのかもしれない。もし、初代聖女のことを記してある文献でもあれば、一度読んでみたいものだ。



「茜。大体、アクを掬い終わったと思うけど――」

「あ、ありがとうございます!」



 私はジェイドさんの下へと駆け寄り、鍋の中を覗き込む。透明だったお湯に、ぷつぷつと黄金色の鶏油が浮いてきて、うっすら色づいてきている。この後は香味野菜を投入して、また浮かんでくるアクを取りきったら、ブーケガルニを入れて、三〜四時間ほど沸騰させないように、静かに煮込んでいくだけだ。


 私はさて、と腰に手を当てて、厨房の隅に山積みになっている野菜たちを眺めた。

 ……過去の聖女のことも興味があるけれど、今、重要なのは現在の聖女のことだ。

 つやつやして色鮮やかなトマトを手に取る。

 妹のひよりの為、こいつを美味しく仕上げなきゃ。

 私は包丁を手にして、ザルに山盛りになっている野菜との格闘を始めた。

初代聖女の話もいずれこぼれ話で書きたいですね。

本日の活動報告で、主人公である「茜」のキャラクターデザインを公開しています。どうぞ御覧ください。

店舗ごとの特典SS情報もお知らせしています。どうぞよろしくおねがいします!

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