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第1話

魔王封印から10年。その封印は弱まりつつあった。


ここ数年みられなかった、大型魔獣や魔王の眷属たちが現れたのだ。


人族の王は召喚を行うことを決意する。


「彼らがいてくれれば――。いや、いない者たちのことを言っても仕方がない。これより召喚・選定の儀式を始める!」


国王の声に従い、魔法使いたちが呪文を唱えた。


「「「我等は此処に世界の破壊を防ぐ者たちを、世界を救う救世主たる者たちを望む。我等の呼び掛けに答えし者たちを此処に!」」」


まばゆい光と共に現れたのは、5人の少年少女たちだった。


***********************


(ここは?さっきまで俺は・・・まあいいか。おそらく俺は喚ばれたんだろう。――なつかしいものだな)


「――成功だ!」「これで世界は救われる!」


彼らはおそらく城の魔法使いだろう。


「お、俺は召喚されたんですよね!俺は、何をすればいいんですか?」


興奮した様子の、黒目黒髪の少年が、彼らに詰め寄っていった。


「お、落ち着いて下さい。その事については、今から国王様が説明いたします。では、案内するのでついてきてください」


彼らの中でも、落ち着いた雰囲気を持つ青年が、俺たちを王の間へと案内した。


「選ばれし者たちよ、ようこそ、我が王国へ。私は人族の王、ドルフス・フォール・リデルジャだ。おめでとう。諸君は選ばれた。勇者、選定者としてだ。まず、諸君の名を教えてくれ」


自己紹介が行われ、黒目黒髪の少年、霧下(きりした)勇太(ようた)は異世界人で、もう1人の少年、ギィ・ヴェリアスは、先代の勇者の息子だとわかった。

残る双子の少女、イリナ・ローズンティアと、エリナ・ローズンティアは、先代の勇者の仲間だった魔法使い、ヴァンフォーレ・ベルフロムの孫であり、弟子らしい。全員、歳は15歳のようだ。


「俺はガジェス・グリデリアだ」


「あんな子供が選定者・・・?」「何かの間違いではないのか?」


何故か周囲の周囲の奴らが騒ぎ始めたぞ?俺は16歳なんだが・・・まあ、気にしないでおこう。


「ふむ、ヨウタ、ギィ、イリナ、エリナ、ガジェスだな。ヨウタ殿以外の諸君は知っておるだろうが、この世界には、レベルというものがある。召喚された時点で、レベルはリセットされてしまっていることは知っておるな?諸君には、それを上げて強くなってもらう。もちろん、今までの技術が失われたわけではないので、安心してほしい」


なるほど、レベルは1になったが、今までに覚えた魔法などは、リセットされていないということか。


「では、さっそくステータスを視てもらおう。称号に勇者か、選定者と書かれているはずだ」


どれどれ・・・。



ガジェス・グリデリア


レベル1


魔法 創造魔法 破壊魔法


称号 人違い 破壊と創造の使者

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