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第12話

「とりあえずよかったじゃねえか嬢ちゃん。新人が無事帰って来て」


「はい。ご迷惑をお掛けしました」


「良いってことよ。部下の面倒をみるのも上の者の務めっていうもんだ。じゃあな!新人も頑張れよ!」


そう言って男は去って行った。もしかするとギルドマスター?・・・まさかな。


「まあそういう訳だから、そろそろギルドカードを返してくれないか?」


「あっ、すみません。それでは返却いたします。ってあれ?」


「どうしたんだ?」


「その、ガジェスさん。確か、久しぶりに依頼を受けると言っていましたよね?ギルドカードの更新はされていましたか?」


・・・・・・えっ?ギルドカードの更新?初耳なんだが。


「ギルドカードの更新?そんなものがあったのか?」


「はい。5年ほど前から冒険者は3年ごとにギルドカードの更新を義務付けられています。更新をしなかった場合はギルドカードの初期化が行われるんです。初期化が行われた場合、冒険者は冒険者ではなくなります。でも、なぜかガジェスさんのギルドカードは初期化が行われていなかったようで・・・」


そこでなぜかギルド嬢は、申し訳なさそうな顔をして黙ってしまった。


「どうしたんだ?」


「・・・申し訳ありません。先ほど、依頼達成の手続きをしていたところ、ギルドカードが初期化されてしまい・・・」


そう言ってギルド嬢が渡してきた俺のギルドカードは、真っ白になっていた。どうやら初期化されたようだった・・・。


「・・・そうか。もう一度冒険者登録をする事はできるのか?」


「はい。ですがGランクからのやり直しになります。もし自信があるようでしたら、飛び級制度を使用してみるという手もありますよ」


ふむ。飛び級制度か。もう一度Gランクからやり直すのも面倒だしな。出来るのならやっておくに越したことはないだろう。


「よし。それじゃあその――」


「おいおい餓鬼ィ、止めとけって。そんな貧相な成りじゃあゴブリン一匹狩ることすら出来ないんじゃねえのか?」


「兄貴の言う通りだぜ。冒険者を舐めてんじゃねえぞ?」


「冒険者っていうのはな。一部の例外を除いて、俺たちみたいな大人がやる仕事なんだよ。貧弱な餓鬼に出来る仕事はねえ!」


なんかめんどくさそうな奴らに絡まれたな。まあ、ここは無視していてもいいだろう。


「飛び級制度を受けさせてもらおうか」


「えっ・・・あっ、はい。わかりました。では1時間後、ギルド裏の闘技場に来て下さい。そこで試験を行います」


「おいっ!無視するな!」


「兄貴の話を無視するなんて、礼儀のなってない餓鬼だ」


「わかった。1つ質問なんだが、ギルド内での戦闘は禁止なのか?」


「餓鬼ィ、てめえ痛い目見ないとわかんねえみたいだなぁ」


「はい、ギルド内での戦闘は禁止になっています。決闘という形でなら、闘技場を使うことが出来ます」


「なるほど、決闘か。だったら話が早いな」


じゃあ、うるさい奴らの相手をするとしようか


「はぁ。見た目で相手の実力を判断するのは三流。少なくとも俺はそう習ったけどな。そこまで騒いでるんだ、さぞかし強い冒険者なんだろう、先輩?」


「っ!舐めた口利きやがって。だったらさっさと闘技場にくるんだな!返り討ちにしてやる!」


「それは俺の台詞だ」


試験まで後1時間。それまでにけりをつけてやろう。

ステータス

―――――――――――――――――――――――

ガジェス・グリデリア


レベル1


魔法 [+]創造魔法 [+]破壊魔法


称号 人違い 破壊と創造の使者

―――――――――――――――――――――――

[+]の説明は次に続きます


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