「未来のイヴ」 ヴィリエドリラダン作 試論 アンドロイド美女は永遠の伴侶?
未来のイヴ、現実の女性に失望した男が科学者に依頼して理想の女性アンドロイドを作る。
待てよ、これは古代ギリシャ神話のピグマリオンではないか?
そう、そのとおり、これは現代のピグマリオンだ。
未来のイヴこと、人造人間ハダリーはまったく理想的女性だ、
「現実の女なんて、幻だ。」とまで言わせしむるほどのできばえだった。
しかし、船火事でそのハダリーも海のもくずと消えてしまう。
ホフマンの「砂男」では、できの悪いオートマタ、オリンピア(コッペリウス作)は「ああ、ああ」としかいえないし、目玉をはずされて無様な姿をナターナエルの前にさらし、ぶっ壊れてしまうが、
それを見たナターナエルは、「ひっひひ、目玉だ目玉だ」、といって気が狂ってしまうのである。
ピグマリオン(キプロスの王)は、現実の女に失望し理想の女を彫刻してもらう。、王様は、アフロディテから、生命を吹き込んでもらい、生身の女となったガラテア、理想の女性の彫像と、幸福に暮らす。
ところで、現代のピグマリオンたちはもっぱら、アキバで萌えフィギアの少女人形を求めるおたくたちに顕現されるのであろうか?
リラダンのイヴ、ハダリーは残念ながら、海に沈んでしまう。これがなければ、幸福な暮らしを?していたのであろう。古代ギリシャのピグマリオン王とガラテアのように。