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俺の言うこともききやがれ!(前)

※2012.5.20ユニのステータスとモモの口調に修正をしました。


1アクセス解析なるものを発見しました。

1400PV 400ユニークありがとうございます。

お気に入りも6件ありました。

感想もありがとうございます。


更新がんばります。

「ん。こんなものかな。」


京介がパネルから顔を上げる。パネルには「キョウスケの冒険」というアイコンが追加されている。


「うんうん、良いんじゃないでしょうか。」


モモもパネルを覗き込む。


「じゃあさっそく。」


アイコンをタップする。


「わくわく」


アプリが起動して画面が切り替わる。画面にはRPGのステータス画面のようなものが表示されている。パネル上部には「装備」「魔法」「アイテム」「パーティ」というメニューがアイコンとともに表示されており、下部には3頭身にデフォルメされたドット絵の京介と各種パラメータが表示されていた。京介はその中でもひときわ表示の大きいパラメーターに注目した。


『キョウスケ=ムラカミ 17 男 LV1 生命力50 魔力70,000 攻撃力53 守備力5』


「モモ、この数字の根拠はなんだい?」

「生命力は生まれたばかりの赤ん坊の生命力を1として数えています。魔力は世界検索で一番魔力が小さな魔法が水を沸かす魔法でしたから、それを1としてカウントするようにしました。」

「じゃあ、俺は赤ちゃん50人分の生命力で、7万回水を沸かすことができるわけだ・・・。微妙だな。」

「ちなみに。」


『シグノ=ゲルインク 17 男 LV1 生命力60 魔力2 攻撃力5 守備力3』


モモが新しいウインドウを開いて来る。


「ぬぬ、生命力が俺より高い・・・。」

特に運動もしていない現代っ子の京介より、魔法があるとはいえ過酷な自然環境のこの世界で生きるシグノの方が強いのは必然だ。


「キョウ様もやしっ子。このシグノって言う子は、キョウ様と同じ年齢でこの世界の最底辺ですね。この子を基準にステータスの平均値が20超えるごとにレベルが1あがるという設定にしてあります。だからレベルが上がるから強くなるんじゃなくて、強くなるからレベルが上がるっていうことですね。各数字を見なくてもだいたいの強さの目安になります。」


「さ、最底辺・・・。あ、でも俺魔力7万もあるじゃん?」


「魔力はない人もいるので、そこはレベルに反映されないようにしてみました。あと、攻撃力はキョウ様が今持ってる騎士の剣を装備しているからですよ。外したら3になりますから。」

「しくしく。」

「大丈夫。キョウ様がどんなに最低でも私だけはミカタですよ♥」


「ついでに、あいつはどうなんだ?」


ユニを指差す京介。ユニはモモに頭を覗かれてから寝込んでいる。ときおりうなされている。


「そうですね・・・。あら、この子すごい!」


シグノのウインドウを消しユニのステータスを表示させる。


「え?」

それを見た京介の顔に驚愕の表情が浮かぶ。


『ユニ=スター 16 女 LV4 生命力185 魔力865 攻撃力20 守備力65』


「こいつ強いじゃん。素手で攻撃力20とか・・・。」

「素手でやり合ったら、キョウ様瞬殺ですね。それ以前にこの世界の庶民の平均LVは1~2なので、キョウ様は大体ぼこぼこにされる予定ですね。」

「ぐぬぬ。こ、こんなに強いなら、自分らで魔王倒しに行けばいいのに・・・。」

「じゃあ、そうしてもらいましょうよ。」


モモのベースは秘書アプリである。京介がスマートフォンを通して行った行動は、すべてデータとしてモモを形作る要素になっていた。いわば自分の分身ともいえる。


「どういうこと?」


しかし持っている情報が同じでも、最新式のスマートフォンを元にしているモモのほうが思考が早い。まして、モモは世界検索でこの世界の理を熟知している。


「あれですよ、チートってやつです。」

「ああ!」

閃いたとばかりに、ポンと手を打つ。


「アレだな。」

「そうそうアレアレ。」

「ははは。」

「ふふふ。」


二人は満面の笑みを浮かべ、いまだ悪夢から覚めないユニを見やる。


「マ・カ・イ・ゾ・ウ!」


次で導入部分は終わるはず!!


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