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嫌だって言ってるだろ!?

初小説。初連載です。

お手柔らかにお願いします。

「むりむりむり!」

「いや・・・ちょ・・・」

「絶対無理だって!!」

「だからさ・・・」

「絶対やらないって!魔法とか!勇者とか!魔王とか!無理〜!」

「いや、聞いて、ちょっと待って・・・」

「あり得ないー!かえるー!かえしてー!おかーさーん!」

「いやいやいや、おちつこ。ね、京介。いったん落ち着こ?」

「むり〜。おがーん!!」

「わかった。悪かった!神様が悪かった!!」

「ひんひん」

「じゃあさ、こうしよう。なんかすごい能力あげげる。」

「うー。能力?」

「そうそう。とりあえず沢山の魔力的なものと、ホントは私しか使えない、

 魔法を創造できる魔法を使えるようにしてあげるからさ。それ手を打とう?」

「ワーン。結局丸フリだー。」

「うるさい!そうやってどれだけダダこねてるつもり!もう50年よ?」

「だって、そっちが勝手につれて来たんだろ!?」

「うるさい!もう限界よ!いいから言ってこい!」

「いた、蹴るなよ!」

「ほら、その穴から行っちゃいな!?」

「やめ、いたい。落ちるって!むりむり!!」

「おらぁ!!」

「くそ!鬼!悪魔!」

「神様じゃ-!」

「お、おぼえてろおおおおおおぉぉぉぉぉ。。。。.........。」

「ふう、やっと行ったか・・・。頼んだぞ京介。いや、我が半神・・・。」



「・・・・・」

晴れ渡る広い空。京介が今まで住んでいた世界と同じ青い空だ。

ただ違うのは遠くの空を泳ぐ飛竜の群れ。

「まじか・・・?」

大の字に寝っ転がったままの京介がつぶやく。

「あの、くそったれの神め!50年程度でキレれやがって。イヤ、あいつなんて紙だっ。やっすーいコピー紙。

今度会ったらわざとミスプリントして裏紙扱いにしてくれる!!首を洗って待ってろー!!」

雄たけびを上げながら飛び起きる京介。

「うおっと。」

足場が不安定なことに気付く。

「ここは・・・。」

改めて足場を見渡せば、京介が立っていたのはピラミッド型祭壇のようなものの頂点だった。

石を積み重ねられて作られたそれは、京介がいつか本で見た地球のアンコールワットに似ていた。

「勇者様!!」

不意に声が上がる。清んだ鈴の音のような女の声だ。

その声に目をやると、京介が立っているピラミッド型祭壇のふもとに駆け寄る三つの人影があった。

先ほどの声の持ち主であろう、純白のワンピースに身を包んだ豊かな金髪の女と、騎士のような二人の男たち。

「早速きたか。ここまで来たんだ腹をくくるか・・・。」

京介は祭壇の階段を下りていく。

ちょうど降り切ったところで駆け寄ってきた3人と合流する。

「勇者様・・・。」

感極まったのかブロンドの女の青い目が涙にうるむ。整った顔立ちは美女といっていい。

「ユニ様。」

いつまでも京介を見つめる女に控えていた騎士の片割れが声をかける。

はっと、我に返った女が膝をつく。それに倣う二人の騎士たち。

「お待ちしておりました。勇者様。どうか、どうか世界を御救いください。」

勇者に世界の救いを願う美女。物語の1ページめにはふさわしい画だ。

京介は意を決したように大きく息を吸い、高らかに宣言した。


「断る!!!!」


そう、京介。日本名「木村京介」は超わがままな人間だった。

書き貯めとかないので更新は遅いかもです。

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