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─〔 弐 〕─『Enough is enough!!!!<もう、うんざりだァああッ!!>』#I


 夜の町を歩く俺。微妙に靴の音が響く。

「ねぇねぇ、ちょっとォ」

 無視。

「ねぇってばぁ」

 再度無視。

「聞こえてんだろ〜。無視しないでよぉ」

 再々度無視。

「ちょっとぉ。お嬢ちゃぁ〜ん」

 俺はできるだけ笑みを作り、振り向いて言った。

「お〜じ〜さんっ。あたしのォ、超全力高速左ストレートをくらってもいいってんならァ、話してあげてもいいですよォ?」

 俺がいくら可愛く笑っても目が殺気立っていたのか、変態おじさんは、

「け、結構です」

 と、貧弱に言って、逃げていった。

 何が陽動作戦だ。何が囮だ。ただ単に、元気だけどまだ可愛さが残った俺に女装して欲しかっただけだろが。これじゃ……萌えぇ〜ッ!! とかいってる眼鏡どもしかむらがんねぇよ!

 ちなみに今の服装。ピンクのフリフリスカートに、赤の女物のデコレーションレースジャケット。靴はブーツで、髪型が……。

 とにかく、ロリータファッションじみた服に髪型なんだよ。あぁ。学校の演劇部に見られたらおしまいだ……。俺の人生、正直終った。

 俺が心からしょげていると、耳から遠い音で声が聞こえてきた。

「まだまだかわいいなぁ、尭良は。よく似合ってるよ、ホント。クク……プハハ」

 あんの毒物ジジィ……ッ!

「プ……あれで何人目だよ……引っ掛かったの。イヒヒヒ」

 エロサルが…ッ!

「そ、それ以上言うな、お前ら。クプっ……尭良だって一生懸命やってんだから……ウハっ」

 ヲタクまがい局長ォッ! あんたがこの服きせたんだろーがッ!! 将来ハゲになりやがれれッ! 抜けろ抜けろ抜けろ抜けろ抜けろぉッ!

 俺が怒り狂って大声で叫びそうになったときだった。

 今までとは明らかに違う、静かな足音が聞こえてきたのは。




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