表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

約束

〜記憶〜

少女「私達また、この場所で会おうね!」

自分「うん、寂しいけど、分かった。」

少女「じゃあ、小指出して!」

言われるがままに小指を出す

すると少女は自分の小指と、

少女の小指を合わせて歌い出す。

少女「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます、指切った♪」

そう歌い終わると手を離し、

少女「じゃあ、約束ね!」

と言い、にへ、と笑う

自分「うん、絶対ね、!」


____数年後



瓦礫に挟まれた少女がいる

その少女はさっきまで可愛いステッキを

持って戦っていた_

幼子の憧れの存在、魔法少女だ。

そんなキラキラの輝く存在が、荒れ地となった

この場所で瓦礫に挟まれ、戦う気力を無くしている。

戦っていた時程ではないが、まだキラキラしている。そんな彼女が呟く。



「……約束…したのに……」



そう言い、無意識なのか小指を

差し出している_____





______私はついさっきまでステッキを持って戦っていた。なのにいつの間にか瓦礫に挟まれている。情けない…私は幼子の憧れ。つまり、

いつまでも輝き続けなければならない存在。

そうは思っているが身体が動かない。

もう駄目かもしれない_


「……約束…したのに……」


気づけば、そう呟いていた。


誰かの足音が聞こえる。

助けてもらえるかもしれない、

だがこんな姿誰にも見られたくない。

そんなことをぼんやりした頭で考えていると

足音が自分の頭の上で止まる。


誰かの呟く声が聞こえた。




「…約束なんて……クソくらえだ……!」




そう呟き声が聞こえるのと同時に

自分の無意識に差し出していた小指が

踏みつけられる。


痛い



それが最後の感情だった_______

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ