【第14章】再起の腕輪と試される絆 【第15章】迷宮《ネザーディープ》 【第16章】試練の守護者《カルマ・ベヒモス》
【第14章】再起の腕輪と試される絆
レジスタンス組織《暁の炎》——王国の腐敗に抗い、影に抗う者たち。
レオンたちはその一員になるための“試練”を与えられた。
「地下迷宮に眠る《再起の腕輪》を手に入れてこい。それが、暁の炎と共に戦うための資格だ」
静かにそう告げたのは、暁の炎のリーダー、レイナ=ヴォルテックス。
元王国魔導騎士。現在は反体制の象徴として名を馳せていた。
「それが“再起”の名を持つ理由は、ただの力じゃない。お前たち自身が、その意味を見つけてこい」
レオン、ジーク、エリナは決意を胸に、薄暗い迷宮へと足を踏み入れる。
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【第15章】迷宮
地下に広がる闇の空間。かつて魔神戦争の傷跡として封じられたこの場所には、
生きることすら許されなかった“禁忌の魔獣”が今も蠢いていた。
入り口を越えた瞬間から、空気が変わる。
「……魔力の流れが、歪んでる。普通のダンジョンじゃない」
エリナが精霊の気配を読み取り、警戒を強める。
途中で出現する“影喰らい”や“封鎖の門番”などを協力して突破しながら、彼らは最深部へと向かう。
だが——
【第16章】試練の守護者
最奥にて彼らを待っていたのは、四肢を鎖で拘束されたままもがき続ける魔獣、《カルマ・ベヒモス》。
かつて一つの都市を滅ぼした伝説の獣。その存在が“再起の意味”を暗示していた。
「逃げて生き延びることも選べる。だが……俺たちは、前に進む」
レオンの叫びとともに三人は死力を尽くして戦う。
ジークは剣技《雷鳴裂斬》を、エリナは精霊魔法《氷刃の雨》を、そしてレオンは——封印剣の力を解放し、暴走寸前の一撃《断罪の煌刃》でベヒモスの動きを封じた。
三人の連携と覚悟の結晶が、ついにベヒモスを沈黙させる。
中央に残された祭壇。そこに眠っていたのは、銀の輪を模した小さな腕輪。
——《再起の腕輪》。それは、“敗北してもなお、立ち上がる意思”を象徴する聖遺物だった。