【第8章】封印剣の報告と「腐った王都」 【第9章】不穏な気配と“選抜任務”
【第8章】封印剣の報告と「腐った王都」
士官学校に戻ったレオンは、即座にガラルド先生に錆びた剣の変化を報告した。
「これが……修繕後の剣です」
レオンが黒き剣を差し出すと、ガラルドの目が鋭く細められる。
「……やはり、目覚めたか。アスカリア」
「この剣のこと、知っていたんですか……?」
先生は少しだけ沈黙し、重く口を開く。
「話せることは限られている。だが一つだけ、覚えておけ。**王都の上層部は……この国の中枢は、腐っている。**その剣の力に気づかれれば、利用されるだけだ。他言は無用だ、いいな?」
「……はい」
その声には、決意とわずかな不安が混じっていた。
---
【第9章】不穏な気配と“選抜任務”
数日後。
王都周辺の村々で「奇妙な魔力の揺らぎ」が報告される。封印剣の共鳴と時を同じくして、何かが目覚めようとしていた。
士官学校の上層部から“実力上位者による調査任務”が命じられた。
メンバーは、レオン、ジーク、エリナ。
「このタイミングで、選抜……? 怪しすぎる」
「俺たちだけってのが、逆に怖いな」
ジークとエリナも、何か引っかかるものを感じていた。
---