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【第2章】古代遺跡への遠征 【第3章】封印剣との邂逅


 数日後、選抜された十名の生徒たちは、指導教官リュシェルに連れられ、遺跡へと向かった。


 《バル=ラグナ》——それは千年前の魔術文明時代に築かれた巨大地下遺構であり、今では魔物の巣窟と化している。


 薄暗い石造りの通路。剣戟と魔法の閃光が交錯し、レオンたちは次第に奥へと進んでいった。奥へ進めば進むほど十数名いた生徒はレオン達を除き出口へと引き返していた。


 そして、最奥部——


 そこに待ち受けていたのは、全身を黒い鎧で覆った《ガーディアン》と呼ばれる魔物だった。


 「こいつ……普通の訓練レベルじゃないぞ……!」


 ジークが叫び、エリナが結界を張る。レオンは仲間の連携を活かし、最後の一撃をガーディアンの胸部へと叩き込んだ。


 ——崩れ落ちる黒き守護者。


 だが、それだけでは終わらなかった。


 奥の壁に、古びた紋章が浮かび上がる。


 レオンが近づくと、それに反応するように壁が開き、隠し部屋が現れた。


【第3章】封印剣との邂逅


 静かな空間だった。埃にまみれた祭壇の上に、それはあった。


 《錆びついた剣》。


 柄は黒ずみ、刃もひび割れたそれは、ただの朽ちた武器にしか見えなかった。


 だが、レオンは直感した。


 ——これは、“呼んでいる”。


 「……持ち帰ろう。これも遺物のひとつだ」


 その剣を手に取った瞬間、一瞬だけ、脳裏にあの夢と同じ声がよぎった。


 『——ようやく、見つけた』


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