【第19章】レイナ=ヴォルテックスの過去
---【第19章】レイナ=ヴォルテックスの過去
かつての名は、レイナ・ヴォルテックス中将。
王国軍魔導部隊の元副長であり、〈光炎の魔女〉の異名を持つ天才魔導士だった。
彼女は若くして軍に入隊し、数々の戦場を駆け抜けた英雄。
だが、その栄光の裏には常に「上層部の思惑と魔神教団の影」が付きまとっていた。
■ 魔神教団との因縁
ある年、彼女は北辺の辺境都市にて奇妙な《魔力消失事件》の調査任務に就いた。
現地に赴いたレイナは、そこがすでに魔神教団〈渦の指輪〉に掌握されていることに気付く。
実験体として子供たちが使われ、器候補の選定が行われていたのだ。
それを止めるべく単独で戦ったレイナは、ついに“教団の聖職者”である一人の魔術師を討つ。
だが——その時、彼女の瞳に映ったのは「実験施設の記録を処分し、逃げ去る王国の高官たち」だった。
その一人が、当時の王国魔術院長であり、今は王都上層部に巣食う中心人物の一人となっている男——カティルス・ヴェルモンドである。
■ レジスタンス《暁の炎》の創設
「何を守ってきたんだろうな、私は——」
任務から戻った彼女に突きつけられたのは「妄想による暴走」としての処分命令。
魔神教団との繋がりは全て“なかったこと”にされた。
追われる立場となったレイナは、信頼できる部下とともに軍を脱走。
その後、自分と同じように「真実を知ってしまった者」「理不尽に命を奪われた者たち」を集め、《暁の炎》を立ち上げた。
それは“亡国の炎”ではなく、“希望の火種”となるべくして灯された、小さな革命だった。
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