表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/25

どうしても気になる?

 映画を観てたら純子さんがいきなり…

 

 オレを見つめて…どんどん近づいてくるよ⁉︎

 

 な、なにっ⁉︎

 

 ドキンドキン

 

 えっえっ⁉︎

 

「あのーっ」

 純子さんがそっとオレに話しかけてきた。

 

 ⁉︎

「ん?どうしたの?」

 小声でオレが返事をすると、

「お顔にまつ毛がついておりますよ?」

 と言われた。

 

 ⁉︎

 ええーっ⁈

 こ、このタイミングでそれーっ⁇

 

 …

 

 しかし、こんな暗闇でよくみえたな…。

 視力いくつなんだよ⁉︎

 てか、どうしてもいいたくて気になって仕方なかったのかな…

 

 とりあえずまつ毛取らなきゃ

 

 手で顔をぱらぱらとしてみた。

 で、純子さんをみるとゆっくりと首をふるふるとした。

 

 …

 

 あぁ、まだ取れてないってことか…ならもう一度反対側の顔をぱらぱら。

 

 またまたふいっと純子さんをみるとゆっくりふるふると首を振った。

 

 え?まだ取れない⁉︎

 

 ならば、両手で顔を洗うみたいにバサバサとしてみた。

 

 これで取れただろう!って…まだ純子さん首ふるふるしてるーーっ‼︎

 

 あれ?

 オレ聞き間違いとかしてる?

 お顔にまつ毛がついてるって言ったんだよね⁉︎

 

 お顔で祭りが始まっておりますって言った⁉︎

 

 …顔で祭りが始まるってどんなだよ…

 

 そんな聞き間違いあるはずないよな…

 

 それとも…純子さん、ただ首の体操してるだけ…⁇なわけない…よね?

 

 …え?

 

 なんだろう…⁇

 

 てかさぁ…映画の話どんどん進んでるし〜…。

 

「後で取るわ」

 とオレがいうと純子さんは、

 ゆっくり首をふるふるさせた。

 

 ええええぇ〜っ!

 

 後で取ることすら許されない状況…

 

「目…目を閉じてください。」

 

 ⁉︎

 

 純子さんは、どうしてもまつ毛取りたくて仕方ないんだ⁉︎

 

「あー、ならちょっとトイレ行ってくるわ」

 とオレはトイレに向かい鏡を覗き込んだ。

 

 …まつ毛ついてなくね⁉︎

 歩いてる間に取れなのかな…。

 

 トイレから戻ると純子さんは、オレの顔を数秒みてスクリーンに目を向けた。

 

 ホッ

 

 また首ふるふるされたらどうしようかと思ったけどとりあえず一安心だわー…

 

 オレもスクリーンに目をやった。

 

 …

 

 …知らない登場人物でてるじゃん⁉︎

 

 だれーっ⁉︎そんで話ついていけないーっ‼︎

 

 …

 

 オレのまつ毛ーー‼︎

 

 こんなときに顔から落っこちんなぁー…。

 って言ってもね…自然現象だからね…。

 

 もう最後までオレは、ポップコーン食べてただ座っているだけの人と化していた。

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ