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純子さん

 あ、待って…

 

 よくよく考えたらさ…

 

 あれって…キスじゃなくて頭突きしようとしてた⁉︎

 

 …オレどんだけ恨まれてるわけ⁉︎

 

 え…

 

 ほんとにさー…オレなにをしちゃったのよ⁉︎

 

 …

 

 やっぱりきちんと謝るべきだよね。

 

 放課後お姉さんの純子さんを待つことにした。

 

 ゾロゾロとみんな上履きから靴に履き替える。

 それをじっと見ながらあの靴いいなとか履きづらい靴なら紐緩めたらいいのになんて勝手に靴品評会を開催しているオレ。

 

 そこに純子さんが登場してあっという間に品評会終了。

 

「あのっ」

 と声をかけると一斉に周りにいた人たちがオレたちに注目してしまった…。

 

 あー…、そうだよね。

 純子さんは、転校生だし美しいからみんなの注目のまとなんだよね…。

 

 もっとひと気のないところで話しかければよかったと後悔…。

 

 でも、めげないのがオレです‼︎

 

「あの、少し話いいかな」

 それを聞いた男子達が告白かぁと騒ぎ立てた。

 

「告白じゃないよー」

 と一応その場にいた人たちに訂正して半ば強引にひとけのないところまできてもらった。

 

「な、なんですか?」

「あー、えとさ…オレなにか気に触ることしちゃってたかなって思ってさ…。それならごめんなさい。」

 と頭を下げると、

「えっとー…そもそもわたし転校してきたばかりなので…その…あなたのこと知りませんっ!それじゃ」

 と走って行ってしまった。

 

 

 …オレのこと知らないか。

 

 確か弟さんのスイくんもコンビニでのこと、知らないって言ったよなー。

 

 なんなんだろう…。

 

 

 ‼︎あ、わかった‼︎

 

 嫌なことは、記憶から消し去る二人なのかも知れないな。

 

 

 うん…。きっとそうなんだ。

 

 きっと…。

 

 …なわけないよね。

 

 すいくんも純子さんもきっとなにか…なにかあるんだろうな。

 

 無理に聞き出すのは、やっぱりよくないよね。

 

 だからオレは距離感のとれる素晴らしい人間になろうと心に決めた。

 

 

 …

 

 決めたけどさ、どうしても純子さんを目で追ってしまう。

 

 そりゃそっか!

 だって…だって美人だもんなぁー。

 

 さらに落ち着いた雰囲気もあるし、だれだって気になるよね。

 

 ってかさー、毎回掃除の時間になるとレベルが上がる音がするんだけどなんだろう?

 

 …不思議だ。

 

 あれって夢だったんだよね⁉︎

 

 でも、なんか…夢にしては夢っぽくないっていうか…。

 

 もしかしたら、寝てる間に変なパワー身についた⁉︎

 

 

 続く。

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